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江口・神崎のわたり・小野の奧・鞍馬の谷・比叡の山・鳩の嶺なと、女にてはあまり有ま, とを書るは、外祖常陸介爲信或は母の物かたりなとを聞たるにや、其六、一部の意と詞, 其四、時代も、あまり上つかたならす、また衰世ならす、中葉にして、文質かねたる世に, 生れたり、其五、須磨・明石・住吉・難波・泊瀬・石山・宇治・大原野・嵯峨野・西川・東川・, らぬくまなし、其七、これらをかねそなへたる式部なれは、かの石山の冥助をからすと, 公事、或は歌合・繪合・香あはせ・蹴鞠なと、優美なることのかきりに其まなこ肥たり、, かたにまいりあそひて、元日節會よりはしめて、追灘に至るまて、恆例・臨時一とせの, 事まて筆をわたしたり、女にても、上の品なる人は下さまのわさをしり給はす、まし, と、をのこにてはかくこまやかならぬものなるを、女なれは、をのこのおもひよらぬ, て、名所舊跡を歴遊したりと見ゆ、これみな才氣のたすけとなれり、かの鹽津山にてよ, て下のきさみはいかゝ上をおもひ及はんや、式部たま〳〵中の品に生れて、おもひ至, も、おのつから此物語いてきなまし、觀音ほさつを思ひかくるも、後人の臆説にし, める歌は、父か任國へ下りたるときなとの作なるへし、, 玉かつらの卷に、常陸のこ, て、なほからき道かなといふをきゝて讀侍りける、紫式部、しりぬらんゆきゝ, になるゝしほつ山世にふる道はからきものそと、鹽津山は近江淺井郡なり、, 續古今集云、しほつ山といふ道をゆく, に、しつのをのこいとあやしきさまし, になるゝしほつ山世にふる道はからきものそと、鹽津山は近江淺井郡なり、, て、なほからき道かなといふをきゝて讀侍りける、紫式部、しりぬらんゆきゝ, 文質彬々タ, ル世ニ生ル, ヲ肥ス, 名所舊跡ヲ, 歴遊シテ才, ヲ資ク, トシテ生レ, 參觀シテ眼, タレバヨク, 公事藝能ヲ, 中流ノ女性, 上下ヲ察ス, 長和五年四月二十九日, 三二四
割注
- 續古今集云、しほつ山といふ道をゆく
- に、しつのをのこいとあやしきさまし
- になるゝしほつ山世にふる道はからきものそと、鹽津山は近江淺井郡なり、
- て、なほからき道かなといふをきゝて讀侍りける、紫式部、しりぬらんゆきゝ
頭注
- 文質彬々タ
- ル世ニ生ル
- ヲ肥ス
- 名所舊跡ヲ
- 歴遊シテ才
- ヲ資ク
- トシテ生レ
- 參觀シテ眼
- タレバヨク
- 公事藝能ヲ
- 中流ノ女性
- 上下ヲ察ス
柱
- 長和五年四月二十九日
ノンブル
- 三二四
注記 (34)
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