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音に聞くめのさら山さら〳〵にをのか名たてゝふるあられかな, けふりたつおもひのしたやこほるらんふしのなる澤音むせふ也, もみちはのこかれそわたる海士を舟初せの山はうちしくれつゝ, 霜こほるのたのうはてにせく池のみきはになひくしのすゝき哉, わけいれととふ人もなし嵐山木葉ふりしく音はかりして, しほかれのひかたも遠くさ夜ふけてこほらぬ沖の浪そあれ行, 神無月時雨にくるゝ冬の日をまつ夜なけれはかなしともみす, 雪ふれは岩ほにしろくさく花のおられぬ色をあらふ浪哉, をしねほすふしみのくろにたつ鳴の羽音さひしき朝霜の空, 秋はけふくれなゐくゝる龍田河神よもしらす過る月かは, 三室山しくれこきたれ吹風にぬれなからちる峯のもみちは, なにとなく庭のよもきも下おれてさひ行秋の色そかなしき, おしめとも秋は末のゝ霜の下にうらみかねたるきり〳〵す哉, 冬, 撰和歌, ○新後, 集之二, 同ジ、, 建保四年二月是月, 九八七
割注
- 撰和歌
- ○新後
- 集之二
- 同ジ、
柱
- 建保四年二月是月
ノンブル
- 九八七
注記 (20)
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