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忠光卿、, 采女かへり申とかやと申て後、鳳輦にめして官廳へかへり入せ給ふ、このほと雪降て, は、かやうには侍らしとそおほえ侍るなり、主基の神供はてゝ〓立殿へかへらせ給ふ、, 徳天皇の内裏あれはてゝ雨露のもるをはいたませ給はて、まつ三年のみつきものをゆ, くきたなき事に申侍り、日にしたかひて素〓大飮の人のみ時にあひ侍る、神國の風に, るされたる、神代の風にかなひて、いとめてたし、この比はたゝ富貴の人の華美をこ, ぬと云儀にて侍るとかや、堯舜の土階葛服なと申すも、たゝ儉約を先とせるにや、仁, 標の山は官の廳の門左右にたつるなり、またいなつきの八乙女歌うたふ、其聲さやけ, の時はかりなり、さてもけふ早旦に標の山を朱雀の大路よりひき、國司とも供奉す、, のむをは目出ことゝこゝろえ、清貧の人の學問なとして古儀をおもふをは、見くるし, いとおもしろし、文和にも雪ふり侍し、代々の御佳例にて侍るとかや、事はつる事未, 風俗儉約をさきとせられける事のいみしさ、されは大神宮のかやふき、きらすつくら, く神さひておもしろし、此度の歌悠紀は勘解由小路大納言兼綱卿、主基は日野大納言, 悠紀は、, かけつみて干くらにあまるいねなれは, つきせぬ御代のためしにそつく, 悠紀主基和, 神代ノ風俗, 儉約ヲ先ト, 降雪, 文和佳例, 爲ス, 歌, 南朝天授元年北朝永和元年十一月二十三日, 三三四
割注
- かけつみて干くらにあまるいねなれは
- つきせぬ御代のためしにそつく
頭注
- 悠紀主基和
- 神代ノ風俗
- 儉約ヲ先ト
- 降雪
- 文和佳例
- 爲ス
- 歌
柱
- 南朝天授元年北朝永和元年十一月二十三日
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- 三三四
注記 (25)
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