『維新史』 維新史 3 p.211

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氣が沈滯せるに比して、下士は長曾我部の遺臣を中堅として、永く氣骨の稜々た, 立は漸次深刻となり、例へば寛政九年二月上士井上左馬之進が郷士高村退吾を, る俤を存し、加ふるに農村に居住し質實剛健なる生活を營むを得て、自然實力を, らせ、他方郷士に對しては一定の職務を與ふることなく、單に雜役に驅使するに, の他國人とを以て上士を構成せしめ、之を高知城下の郭内に集中して藩務に當, て時勢の推移に伴ひ、郭内居住の上士は家格の固定によりて驕奢安逸に流れ、意, 蓄へ、雌伏して機の到るを待つといふ有樣であつた。されば上士と下士との對, ても、上士に拔擢せられるが如きは、夢想だも爲し得ざることであつた。斯くし, 止めたのであつた。從つて上士と下士との階級的區別は嚴として存し、下士中, と稱する豪商で、後に郷士の株を買ひ取つた者である。而も山内氏としては土, には姓氏を公稱することすら許されざる者があり、如何に異常の人材が輩出し, 著の土佐人を信用すること能はずして、遠州掛川より隨從せる舊臣と新規召抱, 無禮打にし、藩廳は其の處斷に當つて加害者を擁護するや、郷士以下輕格の士は, 取る者が多く現れるに至つた。例へば勤王黨の偉才坂本龍馬, の祖は、才谷屋, 柔, 直, 第三章土州藩の擡頭第一節土州藩情と尊攘派の擡頭, 二一一

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  • 第三章土州藩の擡頭第一節土州藩情と尊攘派の擡頭

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  • 二一一

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  • 805,544,67,2307氣が沈滯せるに比して、下士は長曾我部の遺臣を中堅として、永く氣骨の稜々た
  • 448,549,67,2307立は漸次深刻となり、例へば寛政九年二月上士井上左馬之進が郷士高村退吾を
  • 687,554,65,2302る俤を存し、加ふるに農村に居住し質實剛健なる生活を營むを得て、自然實力を
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  • 329,550,67,2302無禮打にし、藩廳は其の處斷に當つて加害者を擁護するや、郷士以下輕格の士は
  • 1875,544,69,1826取る者が多く現れるに至つた。例へば勤王黨の偉才坂本龍馬
  • 1892,2466,53,381の祖は、才谷屋
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