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ふ人あれど、さしもあらず、はやく作りぬしの日記にも、たゞ源氏の物がたりといへ, 姓也、桐壺卷元服の時、源氏になし給へること見えたり、物語の中に、ひかる源氏と, さて物語の名、光源氏の物語といふべし、たゞ源氏物語とはいふべきにあらず、とい, り、又かならず一人を一人にあてゝ作れるにもあらず、源氏君一ところのうへにも、, 事なる中に、いさゝかの事を、より所にして、そのさまをかへなどしてかけることあ, るをや、, つゞきたる詞は、帚木卷のはじめ、若紫玉かづら紅梅竹川などの卷々にも見えたり、, になそらへて書たり、といふたぐひ也、されど物がたりに書たる人々, の事ども、みなこと〴〵くなそらへて、あてたる事あるにはあらず、大かたはつくり, 此物語、諸抄に、准據といへることあり、たとへば光源氏といへる人はなけれども、, 出せり、又薫君をほむるには、多くかをりといふことをいへり、さて源氏は、此君の, 准據, 多し、匂宮卷のはじめに、此君のかくれ給ひし事をも、ひかりかくれ給ひにし後と書, いにしへの人々のうへに有し事どもを、やまともろこしにもとめて、一事づゝとりた, 西宮左大臣, 高明, 公, 光ヲ冠スル, 語トアレバ, 要ナシ, 紫式部日記, ニモ源氏物, 長和五年四月二十九日, 三五六
割注
- 高明
- 公
頭注
- 光ヲ冠スル
- 語トアレバ
- 要ナシ
- 紫式部日記
- ニモ源氏物
柱
- 長和五年四月二十九日
ノンブル
- 三五六
注記 (24)
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