『大日本史料』 11編 9 天正12年9月 p.91

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めて明日は殿の御後卷有へし、つかれたるかた〳〵は、兵粮をつかひ給へとて、奧村か三男, 浮沈を究め度存れとも、なるへきほとは、忍て注進を申とけ、只今の急難を御救ひ候樣に仕, 取卷たれは、味方の軍勢雜兵なとは氣をうしなひたる躰なり、このあらましをさつし、奧村、, 城を枕にして討死せんと用心聊もおこたる事なし、奧村か譜代のものすゝみ出て、金澤へ注, 進に參らん由申けれは、勘右衞門尉、我もかくは思へとも、ケ樣に十重廿重に敵取卷けれは、, すか塀一重斗にていまた堀をもほらす、兵粮玉藥なとも多からす、敵は大勢にて二重三重に, 恙なく加州へゆきつかん事をおほつかなし、敵に見つけられ、あるひはいけとられは如何せ, 因幡守重和其頃十五歳なるを、方〳〵の矢倉、〓楯まわらせ、番のものともにかわらせ、鐵炮, をとき、玉藥を込せて、兵の疲れをやすめける程に、下部ともにいたるまて勇みをなし、この, 横たへ、けなけなる女房一人召具して、塀うらを廻り、兵の氣をはけまさんと、銚子盃取持, んと思ふはいかにとありけれは、良等いや我か身も君のため討死せん事本望なれは、爰にて, せ、下戸も上戸も酒をすゝめ、今夜は大事のふせき場そ、由斷して敵に乘捕られたまふな、定, 右衞門その外勇士とも下知して、目をくはり、持かためける、此城は俄に拵たる事なれは、わ, うてせめけるほとに、不殘討死す、城中には奧村勘右衞門、子息助十郎、千秋主殿助、瀧澤金, 千秋も兵の氣をいさめ、殊に奧村か妻女物なれたるかひ〳〵しき者にて、小具足にて長刀を, 永福ノ妻, 天正十二年九月十一日, 九一

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  • 永福ノ妻

  • 天正十二年九月十一日

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  • 九一

注記 (18)

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