『大日本史料』 12編 14 慶長十九年五月~同年九月 p.801

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しもの歟詳ならず、その十二段の大意は、, 年號なし、此書お通か述作せるところのものか、又は餘人のなぞらへ作り, 聲曲類纂〕増淨るり御前十二段草紙とて、繪入の刊本三卷あり、刻梓の, 淨るり御前十二段草紙とて、繪入の刊本三卷あり、刻梓の, へ〓ノ中やすう序吹上しじん笙り, んなてにむてしん上るの待じのご中世給〻, 慶長十九年九月二十一日, は琴のやく、月さへは琵〓〕のやく、れんぜいはひちりき、十五夜は笙のやく, 二人めしぐせられて、くまんげんをはじめてのそはれける、上るりごぜん, がたかたちはさらにシいはず、げいのうなさけ万の事立まさりて、世に, ぐひなくぞ見へける、されば上るりごぜんは、のまたの女房たちの中に、十, 源の牛若丸、十五才の時、奥州秀平の代官金賣吉次が從者となりて、あづま, へ下り給ふとき、矢矧の宿長者の家の門邊にたゝずみて見給ふに、家居前, 栽の壯麗なるは更に類ひすへき方なしあるじは上るり御ぜんと申、父は, き竹を柱として、松のはをとりおほひつ、沼のまこもをひきはへて、おん, ツ家にはあなふまじとて、なさけなくを後の濱に松六本のる中に、ほ, ふしみのげんぢゆうなごんつねたつとて、三河の國の國司なり、母はや, さうしを追出しける、此浦人御ざうしがこが手つくりの太刀かたな、笛ひ, につき給ひ、えやみにかゝりておもき枕にふし給ひしか、吉次もせんあた, にめでゝ、借老の契りをかはし、夜〳〵忍ひあひ給ひしが、御曹子上るりに, なく、宿ののるじに〓めよき馬にこがねとりそへてあたへ、御ぞうしの事, して招きいれ、くさ〴ンの風流の問答のりて、つひに姫君御ざうしの才智, を出して樂に合し、吹すさび給ひしかば、上るり姫笛の音をかんじ、侍女を, ちりきをぬすまんと、此濱へ行て見れば、太刀は大蛇、刀は小蛇とへんじ、近, ておはしけるが、此所のくせとして、邪見のものども、きびやうをやむ人を, かれをつげて、吉次とうちつれて東へ下り給ふとき、駿河の國吹上の〓, 有明はりごんのやくにて、秘曲を〓くし給ひけれは、御ざうしかんじ入、笛, をたのみ置て、のづまへとて出さりぬ、御ざうしはたゞ一人うちすてられ, がたかたちはさらにシいはず、げいのうなさけ万の事立まさりて、世に〓, は琴のやく、月さへは琵〓のやく、れんぜいはひちりき、十五夜は笙のやく, 子をひと〓ももたざりしかば、そのこあ三河の國にはやらせ給ふみ手の, さの長者とて、かいだう一のゆうくんなり、その長者よろづにとみたれど、, やくしへ宿願をこめてざづかりし所にして、ことし十四にならせ給ふ、す, 二人めしぐせられて、くりんげんをはじめてのそはれける、上るりごぜん, ぐひなくぞ見へける、されば上るりごぜんは、のまたの女房たちの中に、十, 、蛇刀き〓うう御次の曹ざのし夜上た, 十二段草, 子ノ大意, 慶長十九年九月二十一日, 八〇一

割注

  • 源の牛若丸、十五才の時、奥州秀平の代官金賣吉次が從者となりて、あづま
  • へ下り給ふとき、矢矧の宿長者の家の門邊にたゝずみて見給ふに、家居前
  • 栽の壯麗なるは更に類ひすへき方なしあるじは上るり御ぜんと申、父は
  • き竹を柱として、松のはをとりおほひつ、沼のまこもをひきはへて、おん
  • ツ家にはあなふまじとて、なさけなくを後の濱に松六本のる中に、ほ
  • ふしみのげんぢゆうなごんつねたつとて、三河の國の國司なり、母はや
  • さうしを追出しける、此浦人御ざうしがこが手つくりの太刀かたな、笛ひ
  • につき給ひ、えやみにかゝりておもき枕にふし給ひしか、吉次もせんあた
  • にめでゝ、借老の契りをかはし、夜〳〵忍ひあひ給ひしが、御曹子上るりに
  • なく、宿ののるじに〓めよき馬にこがねとりそへてあたへ、御ぞうしの事
  • して招きいれ、くさ〴ンの風流の問答のりて、つひに姫君御ざうしの才智
  • を出して樂に合し、吹すさび給ひしかば、上るり姫笛の音をかんじ、侍女を
  • ちりきをぬすまんと、此濱へ行て見れば、太刀は大蛇、刀は小蛇とへんじ、近
  • ておはしけるが、此所のくせとして、邪見のものども、きびやうをやむ人を
  • かれをつげて、吉次とうちつれて東へ下り給ふとき、駿河の國吹上の〓
  • 有明はりごんのやくにて、秘曲を〓くし給ひけれは、御ざうしかんじ入、笛
  • をたのみ置て、のづまへとて出さりぬ、御ざうしはたゞ一人うちすてられ
  • がたかたちはさらにシいはず、げいのうなさけ万の事立まさりて、世に〓
  • は琴のやく、月さへは琵〓のやく、れんぜいはひちりき、十五夜は笙のやく
  • 子をひと〓ももたざりしかば、そのこあ三河の國にはやらせ給ふみ手の
  • さの長者とて、かいだう一のゆうくんなり、その長者よろづにとみたれど、
  • やくしへ宿願をこめてざづかりし所にして、ことし十四にならせ給ふ、す
  • 二人めしぐせられて、くりんげんをはじめてのそはれける、上るりごぜん
  • ぐひなくぞ見へける、されば上るりごぜんは、のまたの女房たちの中に、十
  • 、蛇刀き〓うう御次の曹ざのし夜上た

頭注

  • 十二段草
  • 子ノ大意

  • 慶長十九年九月二十一日

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  • 八〇一

注記 (40)

  • 1703,572,59,1216しもの歟詳ならず、その十二段の大意は、
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