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折ふし未申ノ頃に及ひて、供したる船頭, 旅行に馴玉ふ故、斯の如くの快晴、一點の雲なく順風しづろ成に、何事を, 京候テ、座頭方ヘタツ子候ヘハ、〓〓昔ノ燒火ノ事申出シ、其懇意別ニ報, キ、其香ニアタレハ、疾病ヲノソキ、所願成就スト云傳タリ、此琵琶ヲウチ, 馳走仕候由、其年ヨリ加賀威勢繋昌シテ、龍造寺ノ主トナリ候、, スヘキヤウナシ、我等祕藏ノ名琵琶アリ、コレヲスコシケツリテ火ニタ, あはたゞしくするぞと問玉ふ、船頭申々るす、おし付風替りて、以之外の, ハ子タヲハナシ、火ニタキアテ候、其座頭後ニ〓〓ニナリ候時、加賀致上, ろ〳〵帆を下させ、事さはかしき體也、加賀守も、西國海上之義と數度の, クタキテ、火ニアテマイラスヘシト云々、加賀ソレハ一興ナル事ト、サマ, を催し、伽之者其外近習の侍、何も長途の船行恙かなく著岸の賀を唱ふ、, 舟子共こ下知しく、さ, 〳〵辭退スレトモ、〓〓許容セスシテ、終ニ琵琶ヲ燒火ニイタシ、加賀へ, に候はん間、御船は高砂へ入れ申候と御請いたす、加〓と、沙汰の限り也, の日、曉天ゟ快晴、纜をとき、順風に帆を掛て、船中おた面ろ也、加賀守酒宴, 一鍋嶋加賀守肥前ゟ江戸へ參勤之せり、大坂川口著岸, 元和四年六月三日, 〔校合雜記〕だ, 校合雜記〕だ十一鍋嶋加賀守肥前ゟ江戸へ參勤之せの、大坂川口著岸, 船人其名, を失念、, 三十, 參勤ノ余, ニテ〓風, 上播磨沖, ニ遭フ, 前途ヲ祝, 四五〇
割注
- 船人其名
- を失念、
- 三十
頭注
- 參勤ノ余
- ニテ〓風
- 上播磨沖
- ニ遭フ
- 前途ヲ祝
ノンブル
- 四五〇
注記 (28)
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