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取出したるに、そが中より日記樣の物など數多見出し、いとうれしくて讀くもてゆくに、或は虫喰ひ、或, は裂け破れなどして、何とさきの續きの分かぬものさへ多かれば、打捨てんとは思ひしかど、夫もさすが, に惜しまれて、日光の旅館に持ち參りて書綴り、さてまた他の反古どもは、書生をして清書せしめたり、, せしも、老の身の御用繁きに、おもふに任せで有りけるを、國學院の縁もて、かねて己か家にありける丸, 橋金次郎は、幕末の歴史に趣味をもてる者なるが、それの日くさ〳〵の噺しける序に、舊藩の事ども物語, 斯くて十餘年が間に、積り〳〵て堆かくなりぬ、依りて假りに反古拾と名つけて、いとまの折之整へんと, 常宮周宮兩殿下の供奉して日光にゆかむとせし時、年頃打捨ておける反古類整理せんと、此所彼處より, おのれ若かりし時より手扣の爲とて留め置きたる書類ども、屡と旅行せるなどにて、いつの間にか散りう, せけるが、明治廿三季庚寅季七月, しけるに、何ぞ書類にても存し給ふやと問に、おのれ其の志の厚きを賞でゝ、さきに集めたる反古拾取り, 保古飛呂比卷一自天保元年至嘉永五年, 自天保元年至嘉永五年
注記 (12)
- 895,377,66,2531取出したるに、そが中より日記樣の物など數多見出し、いとうれしくて讀くもてゆくに、或は虫喰ひ、或
- 785,379,65,2521は裂け破れなどして、何とさきの續きの分かぬものさへ多かれば、打捨てんとは思ひしかど、夫もさすが
- 675,386,66,2481に惜しまれて、日光の旅館に持ち參りて書綴り、さてまた他の反古どもは、書生をして清書せしめたり、
- 454,383,64,2524せしも、老の身の御用繁きに、おもふに任せで有りけるを、國學院の縁もて、かねて己か家にありける丸
- 342,378,67,2529橋金次郎は、幕末の歴史に趣味をもてる者なるが、それの日くさ〳〵の噺しける序に、舊藩の事ども物語
- 563,375,68,2528斯くて十餘年が間に、積り〳〵て堆かくなりぬ、依りて假りに反古拾と名つけて、いとまの折之整へんと
- 1005,378,66,2525常宮周宮兩殿下の供奉して日光にゆかむとせし時、年頃打捨ておける反古類整理せんと、此所彼處より
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- 1116,388,55,800せけるが、明治廿三季庚寅季七月
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