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紅葉はの散しく時は行かよふあとたに見えぬ山路なりけり, おく物はひさしき物を秋萩の下葉の露のほともなきかな, こぬ人をしたにまちつゝ久堅の月をあはれといはぬよそなき, 八重葎生にし宿にから衣たかぬふとてかうつ聲のする, 千世まてのゆきかと見れは松風にたくひて田鶴の聲そ聞ゆる, なかれゆくかはつなく也足引の山吹の花匂ふへらなり, 時鳥まつ所にはおともせて何れの里の月になくらむ, かへる雁わかことつてよ草枕旅は妹こそ戀しかりけれ, 夏衣しはしなたちそ時鳥なくともいまた聞えさりけり, をしみにときたるかひなく櫻花みれはかくこそ散まさりけれ, 見てのみや立くらしてむ櫻花散をゝしむにかひなかりけり, 女郎花うつろひかたになる時はかりにのみこそ人は見えけれ, 色のみそまさるへらなる磯の松かけ見る水もみとりなりけり, 花薄ほにはおけとも初霜の色はみえすそ消ぬへらなる, 朝きりのおほつかなきに秋の田のほに出て雁そ鳴わたるなる, 延喜十七年八月是月, 九一九
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- 延喜十七年八月是月
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- 九一九
注記 (17)
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