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ぬを、女はしり奉りて、かへりて聞えける、, 風ふけはみをこす波の立かへりうきよの中をうらみつる哉, おなしえにおひつるやともなきものを何にか鳥の音をは鳴けん, つきもせぬことのはなりとみるからにたのむといふもうれしかりけり, うきふしのひとよも見えは我そまつ露より先に消かへるらん, 木かくれの下草なれは峯の上の光もつゐに頼まれなくに, やとりゐるとくらあまたに聞ゆれはいつれをわきて古巣とかいふ, わかかたになかれてかよふ水くきのよる瀬あまたに聞ゆれはうし, 埋木の下になけゝと名取川こひしき瀬にはあらはれぬへし, なかれてもたのむ心のそはなくにいつれ程にか影のそふへき, ぬは玉のやみにましりて見し人のおほつかなからわすられぬ哉, 又おなし閑院の三の君に、稻荷にまうてゝあひ給て、みやはしり給は, むら鳥のむれてのみ君有ときけひとつふるすに何にあらんと, なと聞えてあひにけり、さて宮、, 女, デヽ閑院, ト御贈答, ノ三の君, 稻荷ニ詣, セラル, 天慶六年七月二十六日, 二四五
頭注
- デヽ閑院
- ト御贈答
- ノ三の君
- 稻荷ニ詣
- セラル
柱
- 天慶六年七月二十六日
ノンブル
- 二四五
注記 (22)
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