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給へかし、きゝはへらむといへは、さはかりおほかるものを、そらにはいかゝかたり, みところおほくはへるめる、夕かほ、ひとすちにあはれに心くるしき卷にて侍るめり、, くおほゆるといへは、きりつほにすきたるまきやは侍るへき、いつれの御時にかとう, きこえん、本を見てこそいひきかせたてまつらめといへは、たゝまつこよひおほせら, なりなと、くち〳〵いひて、まき〳〵のなかに、いつれかすくれて、心にしみてめてた, れにいみしき卷なり、京を出給ふほとのことゝも、たひのすまひのほとなと、いとあ, はれにこそはへれ、あかしは、浦より浦にうらつたひ給ふほと、又うらをはなれて京, れよと、ゆかしけにおもひたれは、けにかやうのよひ、つれつれなくさめぬへきわさ, は、またありつる若きこゑにて、いまた見はへらぬこそくちおしけれ、それをかたらせ, 紅葉の賀・花のえん、とり〳〵にえんにおもしろく、えもいはぬまき〳〵にはへるへし、, ちはしめたるより、源氏はつもとゆひのほとまて、ことはつゝき有さまをはしめ、あ, はれにかなしきこと此まきにこもりて侍そかし、はゝきゝのあまよの品さため、いと, あふひ、いとあはれにおもしろき卷なり、榊、伊勢の御出立のほともえんにいみし、, 院かくれさせ給ひて後、ふちつほの宮さまかへ給ふほとなとあはれなり、須磨、あは, 桐壺ヲ第一, 勝レタル卷, ト爲ス, 々, 長和五年四月二十九日, 二九五
頭注
- 桐壺ヲ第一
- 勝レタル卷
- ト爲ス
- 々
柱
- 長和五年四月二十九日
ノンブル
- 二九五
注記 (20)
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