『大日本史料』 2編 17 治安元年4月~雑載 p.111

Loading…

要素

頭注ノンブル

OCR テキスト

ひかへして、天井をのかれ出て、くらまのかたへむかひて、市原野の邊にてひんきの, 井引はなちて落かゝりなは、勝負すへき事異儀あらしと思ためらふ程に、頼光も直人, てけり、鬼同丸、頼光の宣ふ事を聞てより、口惜きものかな、何ともあれ、今夜のう, にあらねは、はやくさとりにけり、落かゝりなは大事なるへしと思ひて、天井にいた, 繩・金〓ふみ切てのかれ出ぬ、狐戸より入て、頼光のねたる上の天井にあり、この天, ちよりも大きに、てんよりもちいさきものゝ音こそすれといひて、誰か候とよひけれ, は、綱名のりて參りたりけり、明日は鞍馬へ參るへし、いまた夜をこめてこれよりや, ちにこの恨をはむくはんするものをと思ひゐたりけり、盃酌數獻に成て、頼光も醉て, て、猶したゝかにいましめさせけれは、金〓をとり出て、よくにけぬやうにしたゝめ, 臥ぬ、頼信も入にけり、夜ふけしつまる程に、鬼同丸究竟のものにて、いましめたる, 申てゐたり、鬼同丸此事を聞て、こゝにては今はかなふまし、醉臥たらはとこそ思ひ, かて參らんするそ、それかし〳〵供すへしといはれけれは、綱承りて、みな是に候と, つれ、なまさかしき事し出てはあしかりなんと思ひて、明日の鞍馬の道にてこそと思, かく程あたには有ましき物をといはれけれは、頼信實にさる事に候とて、郎等をよひ, 鬼同丸頼光, ヲ恨ンデ天, 井ヨリ襲ハ, 馬詣ニ出ヅ, 頼光之ヲ覺, リテ急ギ鞍, ントス, 治安元年七月十九日, 一一

頭注

  • 鬼同丸頼光
  • ヲ恨ンデ天
  • 井ヨリ襲ハ
  • 馬詣ニ出ヅ
  • 頼光之ヲ覺
  • リテ急ギ鞍
  • ントス

  • 治安元年七月十九日

ノンブル

  • 一一

注記 (23)

  • 303,704,54,2067ひかへして、天井をのかれ出て、くらまのかたへむかひて、市原野の邊にてひんきの
  • 1080,700,58,2083井引はなちて落かゝりなは、勝負すへき事異儀あらしと思ためらふ程に、頼光も直人
  • 1524,708,58,2071てけり、鬼同丸、頼光の宣ふ事を聞てより、口惜きものかな、何ともあれ、今夜のう
  • 971,708,55,2074にあらねは、はやくさとりにけり、落かゝりなは大事なるへしと思ひて、天井にいた
  • 1191,702,58,2081繩・金〓ふみ切てのかれ出ぬ、狐戸より入て、頼光のねたる上の天井にあり、この天
  • 860,705,55,2072ちよりも大きに、てんよりもちいさきものゝ音こそすれといひて、誰か候とよひけれ
  • 748,706,55,2072は、綱名のりて參りたりけり、明日は鞍馬へ參るへし、いまた夜をこめてこれよりや
  • 1414,706,58,2074ちにこの恨をはむくはんするものをと思ひゐたりけり、盃酌數獻に成て、頼光も醉て
  • 1636,713,55,2070て、猶したゝかにいましめさせけれは、金〓をとり出て、よくにけぬやうにしたゝめ
  • 1301,701,58,2079臥ぬ、頼信も入にけり、夜ふけしつまる程に、鬼同丸究竟のものにて、いましめたる
  • 525,699,55,2077申てゐたり、鬼同丸此事を聞て、こゝにては今はかなふまし、醉臥たらはとこそ思ひ
  • 636,708,56,2070かて參らんするそ、それかし〳〵供すへしといはれけれは、綱承りて、みな是に候と
  • 413,709,56,2070つれ、なまさかしき事し出てはあしかりなんと思ひて、明日の鞍馬の道にてこそと思
  • 1747,711,56,2069かく程あたには有ましき物をといはれけれは、頼信實にさる事に候とて、郎等をよひ
  • 1575,335,39,215鬼同丸頼光
  • 1530,339,40,211ヲ恨ンデ天
  • 1484,334,42,209井ヨリ襲ハ
  • 711,331,39,213馬詣ニ出ヅ
  • 799,331,40,220頼光之ヲ覺
  • 753,337,41,213リテ急ギ鞍
  • 1446,342,32,113ントス
  • 201,808,44,388治安元年七月十九日
  • 206,2374,44,62一一

類似アイテム