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みなものまいらせ給、迦葉尊者のむろにもいまたあらさりし臥具をしき、賢護長者の, いろあかくおとろ〳〵しくて、みなこの御たうのそはのかたにかきすゑためり、かく, 家にもある事まれなる飮食ともなり、宮〳〵の御かた〳〵の女房の心ちも、, しまにおほやけよりはしめ、宮〻のろくのからひつとも, てほとけのおまへに御さよそひて、うへの御前も東宮もおはします、殿の御まへもそ, は宮〻の御まへにものともまいらせ給へり、女房のなかにはおかしきひわりこ・ては, のひんかしのひさしにつき給ぬ、殿上人・諸大夫はにしのらうのまへなるひらはりに, こなと、いといまめかしくみところありてせさせたまへり、かんたちめ・殿上人なと, つきぬ、樂屋はなかしまにしたり、御すきやうのものともおなしくひらはりして、中, かみにはえもいはぬめてたき寶蓋おほひたり、なかにらいはんたてたり、, いま, かの辺利天上の億千歳のたのしみ、大梵王宮の, はのかたにおはします、ほとけの御まへのにしには講師・讀師のかうさ左右にたてゝ、, もこと〳〵なく大宮とのゝ御前の御さいはひのめてたくおはしますゆへにこそノ百七十四字アリ、, ○富岡本、コ, ○女房の以, 下六字、富, ○大梵王宮の、富岡本、, ○宮この以下十二字、富岡本、宮, 〳〵殿はらの御からひつともニ作ル、, しやうほんわうくうニ作, 岡本、御心ちもとのは, ノ次ニ、うち, らの御心地も二作ル、, の御まゑわかくはなやかになまめかしくいはむかたなくみえさせ給春宮いみしくなまめかしくしなやかに, うつくしうおはします御さまも御心もありかたくめてたくともおはしますをさしならへてみたてまつらサ, 給らん大宮の御心の中なみたくましく思やりまいらせぬ人なしみなかくすくれめてたくおはします, もこと〳〵なく大宮とのゝ御前の御さいはひのめてたくおはしますゆへにこそノ百七十四字アリ、, 佛前ノ高座, 治安二年七月十四日, 一四四
割注
- ○富岡本、コ
- ○女房の以
- 下六字、富
- ○大梵王宮の、富岡本、
- ○宮この以下十二字、富岡本、宮
- 〳〵殿はらの御からひつともニ作ル、
- しやうほんわうくうニ作
- 岡本、御心ちもとのは
- ノ次ニ、うち
- らの御心地も二作ル、
- の御まゑわかくはなやかになまめかしくいはむかたなくみえさせ給春宮いみしくなまめかしくしなやかに
- うつくしうおはします御さまも御心もありかたくめてたくともおはしますをさしならへてみたてまつらサ
- 給らん大宮の御心の中なみたくましく思やりまいらせぬ人なしみなかくすくれめてたくおはします
- もこと〳〵なく大宮とのゝ御前の御さいはひのめてたくおはしますゆへにこそノ百七十四字アリ、
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- 佛前ノ高座
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- 治安二年七月十四日
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- 一四四
注記 (31)
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