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きえねたゝもゆるほたるの下の思ひさりとて人もかけし哀を, うたゝねの夢や昔にのこるらん花たちはなの明ほのゝ空, みよしのゝ岩のかけちをならしても猶うきものは秋の夕くれ, まつしけきむかひの岡のゆふすゝみ秋よりさきにかせそなれ行, 郭公よはのたひねの曙に山とふ聲の雲に落くる, 夕露のおくか萩はらこゝろしてふきなかへしそ秋の初かせ, わすれにしよゝのおもひの袖の露に色ふきそふる秋かせそうき, 宿とはん方もいつくと白雲のたな引わたる山のかけはし, うき世をやしのふの山の時鳥おもひかねつゝこゑきこゆらん, おほえすよいつれのあきの夕より露をく物と袖の成けん, 時鳥雲井のように過ぬなりはれぬおもひの五月雨の比, 足引の山の道芝ふみわけてまた聞なれぬあらしをそ聞, 秋, 夏, 新古, 續古, 承元二年二月是月, 冬, 一〇〇六
割注
- 新古
- 續古
柱
- 承元二年二月是月
- 冬
ノンブル
- 一〇〇六
注記 (19)
- 1218,637,56,1853きえねたゝもゆるほたるの下の思ひさりとて人もかけし哀を
- 1685,636,56,1855うたゝねの夢や昔にのこるらん花たちはなの明ほのゝ空
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