『大日本史料』 7編 4 応永6年7月~同8年4月 p.423

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とそ召されける、ある時帝は清凉殿に御出なり、月卿雲客の堪能なるを召, 忽に叡慮もかはり、引きかへて玉藻化生を本の身に、那須野の草の露と消, 光大内に滿ち滿ちて、畫圖の屏風、萩の戸、闇の夜の錦なりしかと、光にかゝ, 凄しく、うちしくれ吹く風に、御殿のともし消えにけり、雲の上人立ち騷き, しあつめ、管絃の御遊ありしに、頃は秋の末、月また遲き宵の空の、雲の氣色, 松明とくと進むれは、玉藻の前か身より光を放ちて、清凉殿を照しけれは、, なりや、王法を傾けんと、化生して來りたり、調伏の祭あるへしと奏すれは、, 衣鉢を授くへし、同しくは本體を二度あらはし給ふへし、シテ「あら愧かし, ん、シテ「今は何をり包むへき、其古へは玉藻の前、今は那須野の〓生石、其石, 魂にて候なり、ワキけにや餘りの惡念はかへつて善心となるへし、然らは, やきて、ひとへに月の如くなり、シテ「帝それよりも御惱とならせ給ひしか, をはかり給ふに、一事とゝこほる事なし、地經論聖教和漢の才、詩歌管絃に, えし、跡はこれなり、ワキかやうに委しく語り給ふ御身は、いかなる人やら, 至るまて、問ふに答の暗からす、シテ「心底くもりなけれはとて、地玉藻の前, は、地安倍の泰成占つて、勘状に申すやう、これはひとへに玉藻の前の所爲, 應永七年正月七日, 四二三

  • 應永七年正月七日

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  • 四二三

注記 (17)

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