『大日本史料』 11編 9 天正12年9月 p.71

Loading…

要素

ノンブル

OCR テキスト

く忍ひ出、十日の晩金澤に參著し、件之旨かくと申上けれは、けに助右衞門か所存左も有ぬ, へしと、利家たのもしく思はれ、後卷有へしとひしめき給ふ事急なり、かゝる時のくせとし, 見ぬかと、助右衞門尉申ける處に、久々つかへ侍りし者進出、某忍ひ出、金澤へ參りみんと申, ひ候へ、はや兵粮ともしく、諸卒つかれてみえ申候、たとひ千死一生に極りたり共、扱なとに, 快く討死せんより外はなきそと、互に思ひ入防き戰けり、此旨金澤へしき波を打せ告度は思, 不如意事極りぬ、二之丸の門櫓も、近き比の作事にて、全備なき事を敵方に能知、扉を推破, 加兵衞尉を入替てけり、城中の人皆此事を聞、扨も古今に絶なる忠臣なるへし、武勇と云、無, 入替〳〵、爰を揉や〳〵と喚叫て攻けれは不叶し、そこをは引て、一の門を固め、爰を枕にし, 慾と云、すゝしくもみえつる物なりと感しあへりつゝ、死を輕んし、義を重んし戰しかは、責, けれは、うれしくも云つる物かな、さらは參て、此旨委く申上候へ、とかく後卷をいそきし給, 敗らるへくはなかりけり、去共俄なる籠城に依て、兵粮もなく、水の蓄もともしけれは、萬之, 書状まてもなし、事故なく歸候へとて、盃を取かはし出しけり、案内を知たる事なれは、難な, ひ侍れ共、幾重共なく圍みしかは、あはれ隱形の法もかなと希ひ、誰か忍ひ出、此急難を救ひ, 既押入んとせしを、本丸より勇士共助來て、鑓長刀にてつき出しけり、然といへ共、多勢を以, 取結ひ、渡す事は中〳〵候ましき旨をたしかに申候へ、汝事は利家よく御存知之事なれは、, 天正十二年九月十一日, 七一

  • 天正十二年九月十一日

ノンブル

  • 七一

注記 (17)

  • 403,579,71,2261く忍ひ出、十日の晩金澤に參著し、件之旨かくと申上けれは、けに助右衞門か所存左も有ぬ
  • 290,594,68,2248へしと、利家たのもしく思はれ、後卷有へしとひしめき給ふ事急なり、かゝる時のくせとし
  • 978,582,66,2269見ぬかと、助右衞門尉申ける處に、久々つかへ侍りし者進出、某忍ひ出、金澤へ參りみんと申
  • 749,587,68,2256ひ候へ、はや兵粮ともしく、諸卒つかれてみえ申候、たとひ千死一生に極りたり共、扱なとに
  • 1207,581,68,2267快く討死せんより外はなきそと、互に思ひ入防き戰けり、此旨金澤へしき波を打せ告度は思
  • 1550,587,70,2248不如意事極りぬ、二之丸の門櫓も、近き比の作事にて、全備なき事を敵方に能知、扉を推破
  • 1895,587,70,2267加兵衞尉を入替てけり、城中の人皆此事を聞、扨も古今に絶なる忠臣なるへし、武勇と云、無
  • 1322,587,70,2264入替〳〵、爰を揉や〳〵と喚叫て攻けれは不叶し、そこをは引て、一の門を固め、爰を枕にし
  • 1782,585,68,2271慾と云、すゝしくもみえつる物なりと感しあへりつゝ、死を輕んし、義を重んし戰しかは、責
  • 862,585,68,2262けれは、うれしくも云つる物かな、さらは參て、此旨委く申上候へ、とかく後卷をいそきし給
  • 1666,587,68,2263敗らるへくはなかりけり、去共俄なる籠城に依て、兵粮もなく、水の蓄もともしけれは、萬之
  • 519,578,70,2262書状まてもなし、事故なく歸候へとて、盃を取かはし出しけり、案内を知たる事なれは、難な
  • 1090,584,69,2269ひ侍れ共、幾重共なく圍みしかは、あはれ隱形の法もかなと希ひ、誰か忍ひ出、此急難を救ひ
  • 1436,585,69,2267既押入んとせしを、本丸より勇士共助來て、鑓長刀にてつき出しけり、然といへ共、多勢を以
  • 633,581,69,2257取結ひ、渡す事は中〳〵候ましき旨をたしかに申候へ、汝事は利家よく御存知之事なれは、
  • 200,674,45,426天正十二年九月十一日
  • 194,2385,41,66七一

類似アイテム