『大日本史料』 12編 14 慶長十九年五月~同年九月 p.658

Loading…

要素

ノンブル

OCR テキスト

の比某野に送れりと、又問くいはく、其人生前にいかなる生質にてありけ, に二更ならんとする丁ろ、僧一人俗四五輩死屍を舁來り、誦經などして火, し、誰か無常の身にあらざらんやはと、いよ〳〵聲を勵して念佛したまふ, るやと、答て曰、婚禮の始より、唯嫉妬偏執貪欲瞋恚のおそろしき〓をのみ, は營ずして、なすべからざる惡業をのみほくれり、今若る苦を受る〓よと, と、つかれをわす〓て稱名す、聲音澄わたりて林野寂寞たり、ときに夜まさ, もに墨のどし、漸くあたり近を里に出、とある家に入て問給ふは、此ところ, しばらくありて、がの死屍一堆の火と化し竟れり、ときにひとり女人壹ち, 葬しさりぬ、師慘然としくおもへらく、浮世のありさた、皆も〓て是のごと, まち火中より出て、四方を顧み、はしりて茶碗にある手向の水を飮、又元の, ところにいたり、大に叫びくいはく、苦しい哉、悔しきかな、つとむべき善根, に新死の人や有と、家主答ていはく、昨日此東家の婦女死しぬ、ゆふべ初夜, 見て、憐愍のおもひに絶ず、曉におよびて火坑にいたり見たたへば、灰骨と, 見聞侍りぬと、師聞ておもへらく、善惡因果の道理は、苟且にも誣べからず, いひ畢りて、再び火中にいりぬ、其聲はなはだいたまし、師まのあたり是を, 〓長十九年九月十四日, 六五八

  • 〓長十九年九月十四日

ノンブル

  • 六五八

注記 (17)

  • 402,602,59,2209の比某野に送れりと、又問くいはく、其人生前にいかなる生質にてありけ
  • 1683,593,58,2210に二更ならんとする丁ろ、僧一人俗四五輩死屍を舁來り、誦經などして火
  • 1450,592,56,2226し、誰か無常の身にあらざらんやはと、いよ〳〵聲を勵して念佛したまふ
  • 285,598,60,2210るやと、答て曰、婚禮の始より、唯嫉妬偏執貪欲瞋恚のおそろしき〓をのみ
  • 986,608,57,2198は營ずして、なすべからざる惡業をのみほくれり、今若る苦を受る〓よと
  • 1799,591,57,2210と、つかれをわす〓て稱名す、聲音澄わたりて林野寂寞たり、ときに夜まさ
  • 635,599,57,2212もに墨のどし、漸くあたり近を里に出、とある家に入て問給ふは、此ところ
  • 1335,593,56,2216しばらくありて、がの死屍一堆の火と化し竟れり、ときにひとり女人壹ち
  • 1566,588,57,2214葬しさりぬ、師慘然としくおもへらく、浮世のありさた、皆も〓て是のごと
  • 1218,593,59,2210まち火中より出て、四方を顧み、はしりて茶碗にある手向の水を飮、又元の
  • 1103,594,58,2217ところにいたり、大に叫びくいはく、苦しい哉、悔しきかな、つとむべき善根
  • 517,598,59,2213に新死の人や有と、家主答ていはく、昨日此東家の婦女死しぬ、ゆふべ初夜
  • 752,594,58,2215見て、憐愍のおもひに絶ず、曉におよびて火坑にいたり見たたへば、灰骨と
  • 170,594,60,2208見聞侍りぬと、師聞ておもへらく、善惡因果の道理は、苟且にも誣べからず
  • 870,604,57,2211いひ畢りて、再び火中にいりぬ、其聲はなはだいたまし、師まのあたり是を
  • 1917,657,42,426〓長十九年九月十四日
  • 1917,2391,41,118六五八

類似アイテム