『大日本史料』 12編 14 慶長十九年五月~同年九月 p.659

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あるじ左右なくゆるしぬ、時に其男泣々かたるやう、今日は不幸にして年, ぶつして冥福に擬せられたる、しばらくありて、いづちともなく、壹人の僧, いり來れり、師のおはし〓すをもかへり見る〓なく、たゞちに死婦がかば, 比の妻におくれ侍りぬ、たのみ寺の僧を請して、のべ乃送りをとげ侍らん, みて、皆々念佛のしめしを〓受侍る、, 來らん、其間、師ねがはくき死婦をまもりたびてんやといへば、師こたへて、, でに就き、手をもちて衣をはだとり、紅舌を出して遍身を〓ぶり、莞爾とし, とおもふに、其寺はるかに此山のうしろにあり、やつかれ今行て僧を請じ, 日もはや西山にかくれ、陰雲天におほひしかば、樹下石上は、素より沙門の, とこたへ給ひけるに、男よろこびて出ぬ、師亡婦をあはれみ、しをりにねん, あいだを見わたしたたへば、一つの茅屋あり、立寄くやどりを乞ひ給ふに, 憇息するところなれども、今宵の風雨をいかゞ凌なんと、道行ふりに山の, いと〳〵やすを事なり、我よくこれを守りなん、とく往て僧を請じ來れよ, 師またあるとを備後にいたらんと欲して、山路にさしかゝりたたひしに, と、終夜見しありさたをつぬさにかたり聞へければ、人々おどろきろなし, 慶長十九年九月十四日, 六五九

  • 慶長十九年九月十四日

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  • 六五九

注記 (17)

  • 1202,590,63,2211あるじ左右なくゆるしぬ、時に其男泣々かたるやう、今日は不幸にして年
  • 510,589,61,2207ぶつして冥福に擬せられたる、しばらくありて、いづちともなく、壹人の僧
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