『大日本史料』 12編 31 元和五年七月~同年十月 p.353

Loading…

要素

頭注ノンブル

OCR テキスト

めざらんがために、無理やりに彼女を追ひ立てたり、, 二人は、最年長者たるヂョアキーノとガブリエーレにして、他の者順次之, りつけられ、十字架と薪との間にて、亙に顏と顏とを向き合せたり、最初の, りしかば、刑吏は彼女を取押へ、汝キリシタンなるやと訊ねたるに、彼女は、, 薪の積み重ねあるを見るや、目を瞠き、息をはづませて、車より飛び降りた, り、此處に於て、男は男、女は女と二人づゝ、同じ一本の十字架に背合せに縛, 妾はキリシタンなり、またキリシタンたるを欲する者なりと答へたり、刑, りき、途は頗る長かりき、其中途のところにて、一人の婦人現れ、感激して、女, どもの車の間に進み入りて、挨拶し、さめ〴〵と泣きて、神に執成を頼みた, 地を潤し、其市街を貫きて大佛に向ふ、大佛は日本人と佛教徒の間にては, 吏共は膽を潰せしが、此上キリシタンの氣勢を煽り、更に騷擾を惹起せし, 又一大堂宇の名あり、キリシタン等この里に辿り著き、十字架の立ち竝び, は、不憫さのあまり〓を流し、堅固なる彼等の魂に喫驚したる者尠からざ, 在りて、此處を過ぐれば、伏見の町あり、賀茂川は北方の河流にして、都の土, 都の町はづれに著名なる繋華の里あり、里は賀茂川より程遠からぬ處に, 賀茂川附, 近ノ刑場, 元和五年八月二十九日, 三五三

頭注

  • 賀茂川附
  • 近ノ刑場

  • 元和五年八月二十九日

ノンブル

  • 三五三

注記 (19)

  • 1171,651,59,1566めざらんがために、無理やりに彼女を追ひ立てたり、
  • 254,642,69,2194二人は、最年長者たるヂョアキーノとガブリエーレにして、他の者順次之
  • 371,640,66,2198りつけられ、十字架と薪との間にて、亙に顏と顏とを向き合せたり、最初の
  • 1512,642,60,2214りしかば、刑吏は彼女を取押へ、汝キリシタンなるやと訊ねたるに、彼女は、
  • 598,635,64,2206薪の積み重ねあるを見るや、目を瞠き、息をはづませて、車より飛び降りた
  • 484,641,65,2204り、此處に於て、男は男、女は女と二人づゝ、同じ一本の十字架に背合せに縛
  • 1400,641,59,2203妾はキリシタンなり、またキリシタンたるを欲する者なりと答へたり、刑
  • 1743,646,59,2200りき、途は頗る長かりき、其中途のところにて、一人の婦人現れ、感激して、女
  • 1630,644,57,2201どもの車の間に進み入りて、挨拶し、さめ〴〵と泣きて、神に執成を頼みた
  • 828,643,62,2209地を潤し、其市街を貫きて大佛に向ふ、大佛は日本人と佛教徒の間にては
  • 1284,643,62,2201吏共は膽を潰せしが、此上キリシタンの氣勢を煽り、更に騷擾を惹起せし
  • 713,643,62,2204又一大堂宇の名あり、キリシタン等この里に辿り著き、十字架の立ち竝び
  • 1855,649,60,2191は、不憫さのあまり〓を流し、堅固なる彼等の魂に喫驚したる者尠からざ
  • 942,642,63,2200在りて、此處を過ぐれば、伏見の町あり、賀茂川は北方の河流にして、都の土
  • 1052,641,64,2198都の町はづれに著名なる繋華の里あり、里は賀茂川より程遠からぬ處に
  • 1090,284,41,169賀茂川附
  • 1045,285,40,168近ノ刑場
  • 154,719,44,429元和五年八月二十九日
  • 167,2441,41,121三五三

類似アイテム