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そ、左内は今日土佐殿にて御談ありし、伊賀殿の上京の事を申たりしかは、其策はよけれ, 人にて罷り越すへき由を、閣老衆へ内達せられたり、膽勇頼もしき人なりと語られしと, 殿の或人への噺に、西城の事未た定まりたる事なけれは、台聽にも達せす、いか殿なと, とも、伊賀殿に仕課ふすへき覺えあるへくもあらねは、肯ひ申されしと申されしとそ、, るゝ由にも聞えたれは、此上は大老へ申へきよすかあれは、伊賀殿と一處に、思ふ儘にい, はさるへきなれと、大身衆こあは陪從も多くて、彼か單身にして萬里外に來れるに較へて, は、何とやらん憶したる樣にも見ゆへけれは、余は三親藩の庶流に列せられて、卑官にも, あらすして幸に小身なれは、余に御使を命せられて、海防懸之内壹人指添られなは、唯壹, は、今極めたらは各の引方によりて、諸大名此度の建議の障碍もや出來なんかと、危踏ま, 四月二十九日、昨日遠江守殿、中務大輔殿へ御出ありての事、又今朝いよ入道殿の大老と, ひ破りてくれんとそおもふと物語らる、又松平左兵衞督殿はハ勝れたる御有志なる事を申, されたり、夫はかさねて條約爲御取替として、墨國へ御使を遣はされんに、身柄の人を遣, ては、大家の御用も辨しかたきものを、かゝる無道の朝となりては、何の頼もしけも無れ, 大家の事のみする事と思はるにや、大名衆に關係の事もいと多くて、互に問も問はれもせ, は、此亞人の應接たに濟たらんには、退役の事を申置たるなりと憤り申されたり、又備中, 意アリ, 忠震退役ノ, 吉井信和, 安政五年四月二十五日, 六八五
頭注
- 意アリ
- 忠震退役ノ
- 吉井信和
柱
- 安政五年四月二十五日
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- 六八五
注記 (20)
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