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れたり、まつ是等の事共にて、大老の胸中は唯一箇の我意ある而已、策略に至つては空茫, 名諸旗本の疲弊を救ふ事なとも、さなくては叶はぬと申さるまてにて曾て見込ありとは, 候へは、今少し事靜りて逐々に承り候半と悠々寛々たる樣子なり、航海術御開きの事を申, 聞けすと申さる故、此節の御急務候へは、御穿鑿ありて可然と申候へは、今は餘りに取込, に端々承りたりと申せしかは、肥後の多辨も毎度聞く事に候へと、さる肝要の事は更に申, せしに、余は湖邊に育立たれは、航海といへる文字も當職以來始あ見聞に及ひたりと申さ, るに、外樣こて如此精密なる事迄心を用ひらるゝ事不可思議なりと感歎せられたり、諸大, 聞えす、却る海防懸抔の激論抗議を不敬の擧動の樣に心得られて不興せらるゝ故、言路を, りし失敬をも、余より申謝しくれよとの事にて、御序もあらは又の御出を待たるゝ樣申さ, る如き迂濶の次第、又宗旨の事につきては、八宗の僧徒彼是難儀申立たる時は如何申と候, 開きて諸有司の政府に於て言を竭さるゝ樣に有度事抔を諷諭せしに、是は隨分聞受よか, 處、是は大ニ感服の由にて、拙者共は御役相勤候てさへ然る事には更に心付もせさる事な, りしなり、備中殿も今は閉口せられたり抔と大ニ得意の言語もありしなり、越侯の御出あ, りし事も御噂申されて、西城の事はいまた御决定にならさるよし、御書翰の御報に及はさ, として一物なし、此由申上よと仰ありしなり、此侯は辨才ある御方故、殊に委敷頤も解る, 策ナシ, 大老ノ胸中, 我意アリテ, 洞開ヲ諷諭, 直弼ニ言路, 安政五年五月朔日, 四〇二
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- 策ナシ
- 大老ノ胸中
- 我意アリテ
- 洞開ヲ諷諭
- 直弼ニ言路
柱
- 安政五年五月朔日
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- 四〇二
注記 (22)
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