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天人聖衆の遊を思やり、澤の螢のくゆる思、, しき哉や、人間に生をうけなから、御法の道をしらすして苦海に沈み、幻の世をいと, 松風に業障の薄雲をはらさん、, の蘭を、上品蓮臺に心をかけて、七寶莊嚴の眞木柱のもとにいたらむ、梅か枝の匂ひに, らむ、鳧雁鴛鴦の囀りにはしかし、籬にたはふるゝ胡蝶もたゝしはらくの樂しみ也、, 若菜をつみて仙人供養せしかは、成佛得道の因となりにき、夏衣たちゐにいかにして, か一枝の柏木を拾ひて、妙法のたりき木となして、, を分て、菩提のまことを願はむ, 定のさかひ、乙女か玉かつらかけても頼かたし、谷打出る鶯の初音も何かめつらしか, 篝火にひかるへし、野分の風に消る事なく、如來覺王の御幸にともなひて、慈悲忍辱, 心をとむることなく、淨士の藤のうら葉を翫ふへし、彼せんとうせんれんのきうしには、, 聖衆の音樂の横笛を聞む、恨しきかなや、佛法の世に生れなから、家をいて名を捨る, 砌には、鈴蟲の聲ふりたてゝかたらふ、道にかさりをとく所に、夕霧晴かたし、悲, たちまちに智惠の, なんそ彌陀の尊容をうつして繪合とし、, 老病死の朝顏の日影を待むほと也、老少不, といへともノ十一字アリ、, ○コノ下ニ、無始曠刧の罪をほろほし本有, 常住の風光をかゝやかしてノ二十五字アリ、, ○コノ下ニ、とこなつなり, を尋ねんニ作ル, さらんニ作ル, ○以上四字、の道, ○以上二字、は, 字、は, 長和五年四月二十九日, 二八九, 〔にして〕
割注
- といへともノ十一字アリ、
- ○コノ下ニ、無始曠刧の罪をほろほし本有
- 常住の風光をかゝやかしてノ二十五字アリ、
- ○コノ下ニ、とこなつなり
- を尋ねんニ作ル
- さらんニ作ル
- ○以上四字、の道
- ○以上二字、は
- 字、は
柱
- 長和五年四月二十九日
ノンブル
- 二八九
- 〔にして〕
注記 (28)
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