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心えねはといひて、時のふたにくひさす音す、左近の陣の夜行、てんめきた, るありくも、昔にもかはる事なし、御帳のかたひら見るにも、先仰られし事, 昔今の事かたりきかせ給ひしをり、殿のあとかたにより奉らせ給ひしか, けにておほとのこもりたるそ、かはらせおはせましゝとおほゆる、をとゝ, のみたちてたかふ事なくおほゆるに、たゝ一所のすかたのみえさせ給は, しの頃に、かやうにてよるひる御かたはらに侍らひしに、御心ちやませ給, 給はて、しはしと申させ給ひしかは、つれ〳〵のまゝに、よしなし物かたり, は、そのまゝにてさふらはんは、なめけにみくるしく覺えしかは、おきあか, ひたりしかとも、院より、あなかしこ、よくつゝしみて、夜のおとゝを出させ, りての給はんとせしみえ參らせしと思ふなめりとおほして、たゝあれ、木, とも思ひ出らる、むかしをしのふいつれの時にか露かはく時あらんとお, ぬとおもふそかなしき、御まへのふさせ給ひたる御方をみれは、いはけな, はして、かたしきの袖もぬれまさり、枕の下につりしつはかり、萬の事に目, もあはす、瀧口の名たいめむ、御ゆとのゝはさま、殿上の口にて申聲そ、聞ゆ, るほとにおほえたりしかと、耳に立て聞ゆ、るうけせう時そうして尋へし, 左近ノ随, 時ニ渝ラ, 御有樣, 御寢所ノ, ノ夜行往, ノ聲聞ユ, 瀧口名〓, 堀河天皇, 御惱ノ時, ノ思出, ズ, 天仁元年八月二十一日, 二七一
頭注
- 左近ノ随
- 時ニ渝ラ
- 御有樣
- 御寢所ノ
- ノ夜行往
- ノ聲聞ユ
- 瀧口名〓
- 堀河天皇
- 御惱ノ時
- ノ思出
- ズ
柱
- 天仁元年八月二十一日
ノンブル
- 二七一
注記 (28)
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