Loading…
要素
割注頭注ノンブル
OCR テキスト
始て旅の哀をしりぬ, 四月四日の曉、都出し朝より雨にあひて、勢田の, 里の波に棹さゝす、乘馬あらましにはす、いまた關山千程の雲にむちうた, 雲路をうつむ、既に斜陽景くれて、暗雨しきりに笠にかゝる、袖をしほりて、, して行、關守の門をたにかへりみれは、金剛力士忿怒のいかる眼を驚し、勢, す、今便人の芳縁に乘して、俄に獨身の遠行を企り、貞應二年卯月の上旬五, ゝれは九重の寳塔は北のかたにかくれ、又相坂を下に、松をともして過行, に、都を遙にへたてぬ、前途林幽なる、纔に青〓梢に見ゆ、後路山さかりて白, は、四宮河原のわたりはしのゝめに通りぬ、小關を打越て、大津のうらをさ, あへすして、いつまたあはた口の堀道を南にかいたをりて、あふ坂山にか, 更に、都を出て一期に旅立、昨日はすみわひて、いとはしかりし宿なれとも, 田の橋を東に渡れは、白浪瀧落て流〓となかれ、又身をひやす湖上にふね, 今立わかるれは、名殘おしく覺えて、しはしやすらへとも、鐘のこゑ明行は, をのそめは、心興にのり、野庭に馬をいさめて、手に鞭をかなつ、漸に行ほと, 舌の端唇して、いくはくの日をか送るや、心のふね洋爲に漕、いまた海道万, 橋のこなたにしはらくとまりて、あましたくしてゆく、けふあすともしら, ○中, 略, 堀道, 相坂山, 大津, 旅宿ノ有, 粟田口ノ, 四宮河原, 京ヨリ鎌, 倉ニ向フ, 勢田ノ橋, 樣, 貞應二年雜載, 一六〇
割注
- ○中
- 略
頭注
- 堀道
- 相坂山
- 大津
- 旅宿ノ有
- 粟田口ノ
- 四宮河原
- 京ヨリ鎌
- 倉ニ向フ
- 勢田ノ橋
- 樣
柱
- 貞應二年雜載
ノンブル
- 一六〇
注記 (30)
- 293,638,55,627始て旅の哀をしりぬ
- 296,1424,66,1418四月四日の曉、都出し朝より雨にあひて、勢田の
- 1698,630,66,2206里の波に棹さゝす、乘馬あらましにはす、いまた關山千程の雲にむちうた
- 409,636,71,2228雲路をうつむ、既に斜陽景くれて、暗雨しきりに笠にかゝる、袖をしほりて、
- 877,643,68,2206して行、關守の門をたにかへりみれは、金剛力士忿怒のいかる眼を驚し、勢
- 1579,634,67,2206す、今便人の芳縁に乘して、俄に獨身の遠行を企り、貞應二年卯月の上旬五
- 1109,652,67,2196ゝれは九重の寳塔は北のかたにかくれ、又相坂を下に、松をともして過行
- 527,642,64,2209に、都を遙にへたてぬ、前途林幽なる、纔に青〓梢に見ゆ、後路山さかりて白
- 994,634,65,2209は、四宮河原のわたりはしのゝめに通りぬ、小關を打越て、大津のうらをさ
- 1226,638,66,2200あへすして、いつまたあはた口の堀道を南にかいたをりて、あふ坂山にか
- 1461,631,68,2219更に、都を出て一期に旅立、昨日はすみわひて、いとはしかりし宿なれとも
- 760,639,68,2209田の橋を東に渡れは、白浪瀧落て流〓となかれ、又身をひやす湖上にふね
- 1344,637,67,2204今立わかるれは、名殘おしく覺えて、しはしやすらへとも、鐘のこゑ明行は
- 645,641,63,2206をのそめは、心興にのり、野庭に馬をいさめて、手に鞭をかなつ、漸に行ほと
- 1816,636,69,2197舌の端唇して、いくはくの日をか送るや、心のふね洋爲に漕、いまた海道万
- 173,640,71,2201橋のこなたにしはらくとまりて、あましたくしてゆく、けふあすともしら
- 322,1291,38,108○中
- 278,1291,41,38略
- 1211,268,40,84堀道
- 1114,268,42,125相坂山
- 999,272,44,78大津
- 1536,266,38,171旅宿ノ有
- 1256,268,38,163粟田口ノ
- 1059,272,39,166四宮河原
- 1624,266,41,170京ヨリ鎌
- 1580,267,39,163倉ニ向フ
- 881,269,43,171勢田ノ橋
- 1488,266,41,40樣
- 1936,698,43,254貞應二年雜載
- 1949,2433,41,105一六〇







