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り、殿上人の舟に樂器をまうけたる、たちばなの小島に御ふねさしとめて、物のねども, しにをくらる、又さいしやう三位のもとへも、別につかハされけり、建久には夏なりし, 輪殿從下の四ほんをぞしたまひける、いまの御ありさまは、かのふるきためしにもこえ, たり、いとめでたくおもしろし、くハんぎよのたう日に、女房のさうぞく、かい〴〵、, 吹たてたるほど、水のそこもみゝたてぬべく、そゞろさむきほどなるに、おりしりがほ, けしき、いひしらすおもしろし、女房の舟に、色〳〵の袖くち、わざとなくこほれいで, にそらさへうちしぐれて、まきの山風あらましきに、木の葉どものいろ〳〵ちりまかふ, たる、夕日にかゝやきあひて、にしきをあらふ九の江かと見えたり、平等院に中一日わ, の・をり物、あやにしき、すべて世になききよらをつくしさはぐ、いミじきけんぶつな, 上達部・殿上人、おもひ〳〵いろ〳〵のかりぎぬ、きく・もみぢのこきうすき、ぬいも, 色〳〵にいときよらなる十具、をの〳〵ひらつゝみになかびつにて、大納言二位のざう, てすぎぬ、, かば、ひとへかさね廿具ありけるを、おぼしいてけるにや、さま〳〵ゆゝしき事ともに, 寶治のころ、神無月廿日あまりなりしにや、紅葉御らむじに、宇治にミゆきしたまふ、, 〔増鏡〕, うちのゝの雪, 五, 寶治二年十月二十一日, 五〇
割注
- うちのゝの雪
- 五
柱
- 寶治二年十月二十一日
ノンブル
- 五〇
注記 (19)
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