『大日本史料』 6編 23 延文5年2月~康安元年12月 p.785

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に被ぶり、戸を叢野の苔にうづみ、たましいひとり亡郷の鬼と成けるこそ, りしに、今年すでに一夫となり、敵陣の境にさまよひて、耻を路徑のちまた, いひ、富貴は草頭の露といふは、實にことはりなるかな、去々年の春は、廿万, 騎の大將として、南方へ發向せしかば、威風たかく扇で、靡かぬ草木もなか, なじく病出して、墓なく成けるこそあはれなれ、人間の榮耀は風前の塵と, 中を出て、道誓が許に行いたる、此人はつゐに御免有て、越前の守護に補せ, 容なかりしかば、こゝかしこさまよひて、いく程もなく、舍弟式部太輔とお, て、稻生平次ひそかに道誓にさゝやきけるは、降參御免の事は、元來出拔る, 澤の道場まで落付て、尾張守義深は、結城中務大輔をたのみて、鎌倉殿の陣, られ、國の成敗穩にて、萬民徳に歸せりとかや、道誓はしのびて上洛し、宇知, 取塞ぐ躰にみえて候といふ、道誓やがて舍弟式部大輔に目加して、其夜藤, 郡に居て、楠正儀が方へたのみて、南帝へ降參申すべきよしいひけれ共、許, 根の御陣へぞ參られける、此程なさけなくあたりし傍輩も、いつしか言葉, ゝ事に候へば、明日討手を向らるべきに候、豐嶋因幡守俄に陣替して、道を, をいやしくし、禮をあつくして、媚をへつらひ、追從をいたしけり、四五日經, 南朝正平十六年北朝康安元年十一月二十六日, 七八五

  • 南朝正平十六年北朝康安元年十一月二十六日

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  • 七八五

注記 (17)

  • 258,627,59,2201に被ぶり、戸を叢野の苔にうづみ、たましいひとり亡郷の鬼と成けるこそ
  • 375,626,60,2201りしに、今年すでに一夫となり、敵陣の境にさまよひて、耻を路徑のちまた
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