『大日本史料』 7編 10 応永15年5月~同年10月 p.263

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るに、只是かんたん一時のねふりにもたらす、平家わつかに二十餘年のおこりも、盛, にしつみ、かゝる蟹のすかたと化生せしもの歟、可憐々々、すきし元暦のいにしへを, 嗚呼悲哉、三かいるてんのしゆらの業は、跋提河のなかれにおとされて、苦海のなみ, ふひんせさせ給ひけれは、皆人あかめ奉るとみえたり、御存生の御事、かの家の御記文, 御作文をあそはしける、折からやさしき御風情、申もおろかなりとそ、其追悼の詞云、, して、西海の波濤にたゝよひ、浮沈のなかれに身をよせしも、いとあはれなりし有さ, も、いまの事よとあやまたれ、もろきなみた袖にあまる、つら〳〵人間盛衰をあんす, りはしまりけるとそ、つねの御心はえはなたらかにやさしくおはします、よろつの人に, 者必衰の夢のうちにきたりて、ついに東夷の武威にくたかれ、壽永の秋の一葉に棹さ, 給しを辭せさせ給ひけるとなん、かやうの御贈號古今例なき御事也、公方の號は此時よ, 候、これこれ御上覧に入奉らんとて、かの平家かにを一ツ進上しけれは、よしみつ公, つく〳〵御らんして、壽永元暦のむかしのあはれ、御心にいたましくおほして、追悼の, まなり、比しも元暦二ねんの春の半は、官軍諸所の軍に打まけて、つくしをさして落, にくわしけれは、しるすにおよはす、一とせ西國御下向の折ふし、長門の國にあみた寺, へ御參詣あり、其時院主申ていはく、此所に平氏亡卒の靈、蟹と化生して此うみに住, 平家蟹追, 悼ノ詞ヲ, 作ル, 陀寺ニ參, 長門阿彌, 詣ストノ, 説, 應永十五年五月六日, 二六三

頭注

  • 平家蟹追
  • 悼ノ詞ヲ
  • 作ル
  • 陀寺ニ參
  • 長門阿彌
  • 詣ストノ

  • 應永十五年五月六日

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  • 二六三

注記 (24)

  • 626,610,72,2189るに、只是かんたん一時のねふりにもたらす、平家わつかに二十餘年のおこりも、盛
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