Loading…
要素
頭注ノンブル
OCR テキスト
るに、只是かんたん一時のねふりにもたらす、平家わつかに二十餘年のおこりも、盛, にしつみ、かゝる蟹のすかたと化生せしもの歟、可憐々々、すきし元暦のいにしへを, 嗚呼悲哉、三かいるてんのしゆらの業は、跋提河のなかれにおとされて、苦海のなみ, ふひんせさせ給ひけれは、皆人あかめ奉るとみえたり、御存生の御事、かの家の御記文, 御作文をあそはしける、折からやさしき御風情、申もおろかなりとそ、其追悼の詞云、, して、西海の波濤にたゝよひ、浮沈のなかれに身をよせしも、いとあはれなりし有さ, も、いまの事よとあやまたれ、もろきなみた袖にあまる、つら〳〵人間盛衰をあんす, りはしまりけるとそ、つねの御心はえはなたらかにやさしくおはします、よろつの人に, 者必衰の夢のうちにきたりて、ついに東夷の武威にくたかれ、壽永の秋の一葉に棹さ, 給しを辭せさせ給ひけるとなん、かやうの御贈號古今例なき御事也、公方の號は此時よ, 候、これこれ御上覧に入奉らんとて、かの平家かにを一ツ進上しけれは、よしみつ公, つく〳〵御らんして、壽永元暦のむかしのあはれ、御心にいたましくおほして、追悼の, まなり、比しも元暦二ねんの春の半は、官軍諸所の軍に打まけて、つくしをさして落, にくわしけれは、しるすにおよはす、一とせ西國御下向の折ふし、長門の國にあみた寺, へ御參詣あり、其時院主申ていはく、此所に平氏亡卒の靈、蟹と化生して此うみに住, 平家蟹追, 悼ノ詞ヲ, 作ル, 陀寺ニ參, 長門阿彌, 詣ストノ, 説, 應永十五年五月六日, 二六三
頭注
- 平家蟹追
- 悼ノ詞ヲ
- 作ル
- 陀寺ニ參
- 長門阿彌
- 詣ストノ
- 説
柱
- 應永十五年五月六日
ノンブル
- 二六三
注記 (24)
- 626,610,72,2189るに、只是かんたん一時のねふりにもたらす、平家わつかに二十餘年のおこりも、盛
- 859,609,69,2186にしつみ、かゝる蟹のすかたと化生せしもの歟、可憐々々、すきし元暦のいにしへを
- 974,603,70,2192嗚呼悲哉、三かいるてんのしゆらの業は、跋提河のなかれにおとされて、苦海のなみ
- 1669,554,73,2245ふひんせさせ給ひけれは、皆人あかめ奉るとみえたり、御存生の御事、かの家の御記文
- 1098,550,69,2222御作文をあそはしける、折からやさしき御風情、申もおろかなりとそ、其追悼の詞云、
- 396,603,73,2191して、西海の波濤にたゝよひ、浮沈のなかれに身をよせしも、いとあはれなりし有さ
- 745,604,67,2195も、いまの事よとあやまたれ、もろきなみた袖にあまる、つら〳〵人間盛衰をあんす
- 1788,556,66,2242りはしまりけるとそ、つねの御心はえはなたらかにやさしくおはします、よろつの人に
- 511,600,75,2195者必衰の夢のうちにきたりて、ついに東夷の武威にくたかれ、壽永の秋の一葉に棹さ
- 1901,552,71,2245給しを辭せさせ給ひけるとなん、かやうの御贈號古今例なき御事也、公方の號は此時よ
- 1323,542,73,2257候、これこれ御上覧に入奉らんとて、かの平家かにを一ツ進上しけれは、よしみつ公
- 1219,559,70,2233つく〳〵御らんして、壽永元暦のむかしのあはれ、御心にいたましくおほして、追悼の
- 282,602,72,2199まなり、比しも元暦二ねんの春の半は、官軍諸所の軍に打まけて、つくしをさして落
- 1555,557,67,2246にくわしけれは、しるすにおよはす、一とせ西國御下向の折ふし、長門の國にあみた寺
- 1438,559,73,2244へ御參詣あり、其時院主申ていはく、此所に平氏亡卒の靈、蟹と化生して此うみに住
- 1009,213,44,175平家蟹追
- 967,213,42,168悼ノ詞ヲ
- 921,214,36,75作ル
- 1525,215,40,173陀寺ニ參
- 1567,216,42,175長門阿彌
- 1486,216,34,168詣ストノ
- 1437,216,40,40説
- 193,652,48,397應永十五年五月六日
- 177,2324,46,119二六三







