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しつまらむほとを待て、都へ忍ひて上り給はゝ、所縁の人々いかてか見すてまいらすへき、, 血は席下に溢れ漫々として河を流し、尸は地上に横はり累々として墳を築く、滿隆・持, 北枕に臥けれは、其外の輩あるひは腹を切、あるひはさしちかへ、みなかさなり臥たり、, て、女房達は長尾か鎧の袖にすかり給へは、さらは此上は力なし、西に向ひて念佛申給, 敵聞つけてさかし出され、我身の耻を見るのみならす、少き子共のうき目にあはんも心, か其方樣の妻や子ともと思はさらん、又日ころ知たる人のもとへ忍ひて宿り侍へらは、, 助氏春申されけるは、女姓の御身はくるしかるまし、敵の中を通り給ふとも、ころした, うかるへし、たゝこゝにてさしころし、世を秋風の露の命をもとの雫となしてたへやと, へとて、十八人の女房達を引よせ〳〵さしころしまいらせ、我身もみつから首かき落し、, こそ有へきに、とく〳〵いつ方へも立しのひ給へと、〓と共に申されしかは、滿隆の北, てまつるまての事は候まし、いつ方へも紛れ行て、片邊土に御身を隱し、しはらく世の, 我らも自害いたすへけれは、こゝにおはしまさは、敵のまいりて重ねて見くるしき事も, の方のたまひけるは、此折ふし少き女わらはを引くして、見もしらぬ傍に立迷はゝ、誰, 仲の親屬五十七人、上杉禪秀か家族四十二人、男女合せて九十九人、一時に草上の露と, 應永二十四年正月十日, 五〇六
柱
- 應永二十四年正月十日
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- 五〇六
注記 (16)
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