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といふ女を政村呼下し、十郎左衞門かもとに預け置れしを幸と思ひ、或日掃部助を十郎, 此よしを聞、驚し躰にて登城し、今夕留守のうちに、誰人か小蝶を盜取て歸り候と、大き, に驚て政村へ申けれは、政村も大きに驚き、ひそかに行末を聞出せと、十郎左衞門に申付, なして、其夜十郎左衞門は、態と登城して留守なるに、小蝶を迎人に渡し、夜ふけて歸り、, 左衞門か家へ招き饗應し、かの小蝶を酌に出しけれは、掃部助甚興に入て、此小蝶を所望, らは、是非に不及、三石に歸り、兵を催し、一戰に勝敗を試み、運を天にまかすへしと、一, なすなと宣ふ事、甚故なし、しかも誅罸有へきとは、何の罸を称せらるゝ事にや、其義な, きける、掃部助是を聞て、此君を養子として當家を繼せ申せし事も、父則宗のはからひ, したり、十郎左衞門即ち許容し、易き事にて候、夜に入てひそかに迎に越されよと約束を, 也、其上某國家の仕置も正直にとり行て、世も治りしつかなるに、政道に邪惡あり、奢を, れける所に、此事出來たれは、いよ〳〵〓り強く、よし〳〵、近年の内に掃部助を成敗す, へしと、怒を押へて數曰を經けるに、誰云ともなけれとも、浦上滅亡近きにありとさゝや, にて候、白子町の家にたしかに隱し置よし承り候と申けれは、政村常々浦上か奢を惡ま, らる、さて二三日過て、十郎左衞門ひそかに政村へ申けるは、小蝶を盜しは掃部助か所爲, れとも、色にも出さす、いつそは此事恨を報へしと思ひて曰を經たる、其比京都より小蝶, 村宗ヲ讒, ノ風説, 村宗ノ擧, 浦上滅亡, 兵, 永正十五年七月十一日, 七五
頭注
- 村宗ヲ讒
- ノ風説
- 村宗ノ擧
- 浦上滅亡
- 兵
柱
- 永正十五年七月十一日
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- 七五
注記 (22)
- 1768,719,67,2191といふ女を政村呼下し、十郎左衞門かもとに預け置れしを幸と思ひ、或日掃部助を十郎
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