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終夜雨をきゝて、, 嵐吹小野の草くき聲さむきもすめにたてる松のさひしさ, 一和尚のひしり申侍しかは、すこしやすみて、本堂にまひり侍るとて、鐘樓のもと, 廿五日、つとめてけふは聖廟の念誦すとて、, 鐘のこゑこれをおとろく限にて夢のうき世にかへらすもかな, 上の坊にかへりて、灯の下にて、縁起の繪六卷しつかにひらきみて、うちふして、, 後夜の鐘をきゝて、, 今日かゝる法のむしろにましりてもなかはた塵の身をそ悲しむ, かくてこそわか身ふるへき夜の雨を旅の枕ときくかなやまん, おほえて、, 本山にまかりつきしに、雨降いてゝ、日もたけしかは、今夜はとゝまるへきよし、, 契あれやたゝけはひゝく鐘のうへに殘れる筆の跡をあふくも, まかり過しに、上人の名字なと鑄つげられしかは、洪鐘の現在したるもありかたく, 夜に入て、靜坊の別時の床につらなりて、, 永正十七年十一月二十四日, 證空銘ノ洪, 鐘, 縁起續卷, 永正十七年十一月二十四日, 二八四
頭注
- 證空銘ノ洪
- 鐘
- 縁起續卷
柱
- 永正十七年十一月二十四日
ノンブル
- 二八四
注記 (20)
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