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橋雨うちわたす人はしつまる橋の上にくれてあしとき雨の音かな貞敦, 春恨戀よそにては見すやしらすや花にかせ月に霞のうらみある世を貞敦, 夜過關清見潟夜をもとをさす行過るひとに關もれ浪の上の月貞敦, 寄月戀友とはるへき友もあたしの〓の戸に月はいく夜か人たのめなる貞敦, 恨ことにいてゝひとつふたつの恨をはいはしとするに數そふもうし貞敦, 後朝増戀やとるへきくらふの山も明てけさまといまされる夢の面かけ貞敦, 故郷木栽し世の花も紅葉もふるさととあらさしと思ふ栖ゐとはしれ澄空, 月前鹿さをしかの秋はゆふへの思ひまて雲にくまなき月そ更ゆく澄空, 序品しるやいかに又とく法も燈のもとの光のへたてしもせし貞敦, いく春かみつゝくらさむ宿の梅入日を花の色にかへして澄空, 山椎葉木枯の吹あとあくる山のはにしろきやいつれ霜の椎葉貞敦, ひる夜ゐの時をつとめし我も又法のむしろの数にもらすな, 思へ此伏見の雪のことの葉をふりせぬ寺の光なりとは, 懷紙, ○東京國立, 博物館所藏, 懷紙, 元龜三年七月二十五日, 三七六
割注
- ○東京國立
- 博物館所藏
頭注
- 懷紙
柱
- 元龜三年七月二十五日
ノンブル
- 三七六
注記 (19)
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