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る軍需品は、悉く自費を以て供給せり、, るものと思はれたり、信長は雜賀を討滅せば最早大坂の維持する事能はざるを知り、多, 根來に劣らざるものにして、彼等が戰場に臨みて常に示したる武勇に依り、この極めて, 一回は約八萬人を率ゐて之を攻めしが、其地堅固なるが故に、彼の目的を達する事能は, ども、一向宗徒にして、始め大坂の市邑と城とを領し、信長が六年間之を圍みし時、其, 年の攻圍中二回雜賀を襲はんと試み、一回は彼が率ゐる軍勢の殘餘約十萬人を投じ、又, 雜賀の地は一方又は二方は海に依り、又一方は水量多き川に依り、第四の方角は甚だ險, 軍隊に大なる危害と攻撃を與へたる、かの最高の坊主, る宗旨の信仰と熱心の爲め、絶えず其城に居り、衣食の費を自辨し、海陸の戰爭に要す, しく且つ高き山に依りて圍まれたれば、入口は唯一に過ぎざるを以て、攻略すべからざ, ず、却て其兵を失ひたり、然るに長期の攻圍に依り、大坂の市邑及び城は少しく損害を, 勇敢にして好戰的なる日本に於て大なる名聲を得たるなり、彼等は修道の士には非ざれ, 最も頼とせし所は、常に雜賀の兵士六七千人を手許に有することなりき、彼等は純然た, 受けたれば、坊主は條約を結びて、全家族と共に巨額の財寶を持ちて、城を出で、雜賀, に服從せり、此坊主が當時, 寺光佐, ○本願, 信長雜賀ヲ, 需品ハ悉ク, 自費ヲ以テ, 調達ス, 一向宗徒ナ, 襲ヒ利アラ, 衣食及ビ軍, 本願寺光佐, 雜賀ニ遊難, ズ, 天正十三年三月二十一日, 一一八
割注
- 寺光佐
- ○本願
頭注
- 信長雜賀ヲ
- 需品ハ悉ク
- 自費ヲ以テ
- 調達ス
- 一向宗徒ナ
- 襲ヒ利アラ
- 衣食及ビ軍
- 本願寺光佐
- 雜賀ニ遊難
- ズ
柱
- 天正十三年三月二十一日
ノンブル
- 一一八
注記 (29)
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