『大日本史料』 12編 6 慶長十四年正月~同十五年二月 p.809

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すてに夜に候ゆへ、修理大夫ふねを押寄、黒船, 歸る、, ひ、鹽硝に火を入候ゆへ、船開海中に沈、修理大夫あやうき所に遁浮上る、蠻, 處、修理大夫漸々欠付、海邊に有之船とも乘、是も押出しかける、順風なれは, 夷不殘殺害す、修理大夫家來も大せい死すといへとも、本意をとけ島原へ, 之沖に漂著す、鐵炮にてしはらく戰, 賣半なりといへとも、俄に金銀荷物等取乘せ、碇を揚、折節順風にて走出候, 湊沖へはせ出し、殊に暮におよひ無念に存處、俄に逆風に成り、黒船かみの, 理大夫領地に、吉利支丹宗門之者有之、南蠻人方此旨内通す、因茲、南蠻人商, に亂入、蠻夷過半切殺、彼は船底より鑓を以てつき相戰處、南蠻人勝利を失, 島, 誅記前録ハ、異王島二作ル, ○長崎志ハ、香燒島二、耶蘇天, 其節掘切し跡あり」トアリ、其, ○長崎, 他ハ異事ナキ二ヨリ略ス、, 志ニハ, 放けれは、彼蠻舟にもへ付、防へき手術もなく、一舟悉く燒亡し、蠻人共不菱, 小舟に燒草を多くつみ載せ、蠻舟之繋り居たる後ろより、急に漕付け火を, 「是によつて、有馬氏香燒島之内海より、外海に數十間の地を日夜に掘通し、, は舟具にとり付、漸我本船に乘移り、危き命を遁れ歸れリを云々、評に曰、射, つるへき事也殊更鹽硝に火移り、一舟破裂し蠻人悉く燒死ほとの事なら, 溺死す、修理大夫思之儘に仇を報して歸城せり、或説に、蠻船吹〓されし時, 修理大夫自身彼舟に乘移り、蠻人共を過半切捨らりしに、〓中騷亂して、誤, 〓鹽硝の器に火移り、一船忽ち破裂し、舟中のもの不殘燒死せり、修理大夫, 中用心稠しく、火矢鐵炮を備へ置しかは、容易に蠻舟に乘移る事は甚た難, は、修理大夫る人數も、安穩に歸るへきの理なし、此説尤信用しったし、於今, 鬪ストノ, ニ移リ奮, 晴信敵船, 神ノ島, 香燒島, 説, 異王島, 慶長十四年十二月九日, 八〇九

割注

  • 誅記前録ハ、異王島二作ル
  • ○長崎志ハ、香燒島二、耶蘇天
  • 其節掘切し跡あり」トアリ、其
  • ○長崎
  • 他ハ異事ナキ二ヨリ略ス、
  • 志ニハ
  • 放けれは、彼蠻舟にもへ付、防へき手術もなく、一舟悉く燒亡し、蠻人共不菱
  • 小舟に燒草を多くつみ載せ、蠻舟之繋り居たる後ろより、急に漕付け火を
  • 「是によつて、有馬氏香燒島之内海より、外海に數十間の地を日夜に掘通し、
  • は舟具にとり付、漸我本船に乘移り、危き命を遁れ歸れリを云々、評に曰、射
  • つるへき事也殊更鹽硝に火移り、一舟破裂し蠻人悉く燒死ほとの事なら
  • 溺死す、修理大夫思之儘に仇を報して歸城せり、或説に、蠻船吹〓されし時
  • 修理大夫自身彼舟に乘移り、蠻人共を過半切捨らりしに、〓中騷亂して、誤
  • 〓鹽硝の器に火移り、一船忽ち破裂し、舟中のもの不殘燒死せり、修理大夫
  • 中用心稠しく、火矢鐵炮を備へ置しかは、容易に蠻舟に乘移る事は甚た難
  • は、修理大夫る人數も、安穩に歸るへきの理なし、此説尤信用しったし、於今

頭注

  • 鬪ストノ
  • ニ移リ奮
  • 晴信敵船
  • 神ノ島
  • 香燒島
  • 異王島

  • 慶長十四年十二月九日

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  • 八〇九

注記 (36)

  • 702,1502,62,1357すてに夜に候ゆへ、修理大夫ふねを押寄、黒船
  • 228,641,53,129歸る、
  • 461,647,70,2214ひ、鹽硝に火を入候ゆへ、船開海中に沈、修理大夫あやうき所に遁浮上る、蠻
  • 1633,635,63,2203處、修理大夫漸々欠付、海邊に有之船とも乘、是も押出しかける、順風なれは
  • 344,636,68,2206夷不殘殺害す、修理大夫家來も大せい死すといへとも、本意をとけ島原へ
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  • 1752,637,65,2215賣半なりといへとも、俄に金銀荷物等取乘せ、碇を揚、折節順風にて走出候
  • 1514,632,66,2213湊沖へはせ出し、殊に暮におよひ無念に存處、俄に逆風に成り、黒船かみの
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