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此卯の年懷姙いたし候婦人より、辰の年に生れ申候子ともは、母かあたり, 人數八十三人御座候、其とき此八十三人のものともへ、御褒美として知行, 七十年になる, 穗と申種籾を貯へ持合候て、田地作り植候もの乃分は、少々實のり能作に, 下し置れ候、是を赤穗立八十三騎と申傳候、其せいを以て、人も左迄草臥不, 出來、手取申候て、右米を上へ差上候、この節御國中の補初米出し申候、この, 御郡中に一向これなく候、依之御當地に四十九の辰の年生れのもの、町の, ぬものを給候ゆへか、年の内に皆流れ捨候故、卯辰兩年の間に出生のもの, 然る處、御藏の屋根朽、敷板なとも破れ申候て、預りの方々より此次第申上, 歟、散々不作いたし候、然とも此年御國にて、代々傳り用へ來り候譜代の赤, 傳申候、此飢饉以後、信枚公自然の爲被思召、籾粟なとを御貯數多被差置候、, 拂に相成候て、その後ハ御支度御坐なく候、此飢饉より寛政五丑年まて百, 御藏の相續申上候へは、當分籾粟拂りせ可被成よし御意なされ候に付、御, 申て、可なりにつゝき申候、この年御國諸方の田地大かたすたり申候、就夫, 中にはわつか四人ならて之なきよし、在郷には一人もこれなき由、人々申, 十三騎, 信枚籾堊, 赤穗立八, ヲ貯ヘ凶, 年ニ備フ, 々實ル, 流産多シ, 赤穗米少, 元和元年是歳, 二九二
頭注
- 十三騎
- 信枚籾堊
- 赤穗立八
- ヲ貯ヘ凶
- 年ニ備フ
- 々實ル
- 流産多シ
- 赤穗米少
柱
- 元和元年是歳
ノンブル
- 二九二
注記 (25)
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- 172,612,56,422七十年になる
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