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心力毫遺なしとおもはるにや、畢竟幕府の御固として三親藩をおかれ、其親藩へは各達を, 他に異なる御家なれは、自然と御心の傲りなとも出來ぬへき事にて、幕府と御間隔かまし, 噂も申出られて、老中へ御逢の節抔も以の外なる御樣子にて、伊賀守抔も當惑せる氣色な, 御附属ありし東照宮の神慮を如何に心得らるゝや、元より御親戚の御事なれは、時とし, 如くに候へはこそ僕も苦心は仕り候へ、されと諫も行はれす候てはせんすへも候はす、此, ては父ともなり、子ともなり、兄ともならせられん御間柄にて、人のおもひ入、世の任をも, ん候其後も時々申上候へと、素ゟ不才菲力の者の申上る事に候へは、御聽入レあるへくも, の御爲にもならさる御事と存するなり、其許には如何心得らるゝやと問はせ給ふに、仰の, き事の兆しなん時、其中間に立つて御双方の御爲宜樣に取計らふへき爲には非さる歟、方, りき、かくては尾公の御爲よろしかるへくとも思はれす、尾公の御爲よからぬは即幕府, 今正敷尾公なとの如き御事あらん時こそ、御附属の專ら心を盡すへき秋にはこれなき歟、, 申上る、公、人事を盡したる上にては天命に安んするもさる事なれと、其許の立場にて, 逢ありて、先達ても示談に及たりし尾張殿の御樣子いかゝなりやとまつ問はせ給ふに、さ, 候はねは、形の如く心痛仕候と申上る、公、此程伊賀か許へ行たりし時も、中納言殿の御, 上は尾公の休戚を天命に任するより外はなく候へは、况て僕か身を憂るに遑は候はすと, 東照宮ノ神, 慮, 安政五年四月二十日, 四四五
頭注
- 東照宮ノ神
- 慮
柱
- 安政五年四月二十日
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- 四四五
注記 (19)
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