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いへば、臺所の末に〓よげなる女の、しをれたる肌著のうへに、藍染の木綿, の袷をかさね、黒き帶を押しごきて高くしたり、髮をばはくね、兵庫に曲て、, なくしる、胸をいたましむるに堪たり、今公の御いたはりによりて、是にと, 何人ぞや、これ則吉野なりき、一門女中そば近くむらかり、吉野か手をとり, 夫の家に生れ、幼少より人にはかへ、殊更つたなき傾國とれりし身なり、な, て、中の亭まて誘ひ出し、各並居つゝ、かく紫のゆかりと成ては、隔なく睦び, 女中、先吉野を見たがり、我〳〵とも、外ならぬ身にしあれは、いかでかこゝ, 海おかせ給ふべき、さあらば奧に入り侍らんとて、男女も〓とも簾中にた, めたしなどいへば、さて〳〵有難き仰、冥加なきまにおぼえ候、妾は是匹, べての妾は、色につきて、其一人の寵をうくるといへとも、外のいつくしみ, 腰に白きはらし布をはさみ、とりしまひたる器をおしのごひて居たり、是, 不祥なり、御一門の坐にはらなり奉る〓憚たほかなへしと謙退す、一門の, ゞまるといへとも、簾中のさたに及はす、ひとつとして其心なし、しうある, しこみ、こゝかしこを見るに、吉野といふへき人なし、内室はいづちにぞと, まゐらせんとおもふに、さまくはいかはかり辭しおはしますぞや、うしろ, 兵庫曲, 元和三年十一月二十二日, 二七八
頭注
- 兵庫曲
柱
- 元和三年十一月二十二日
ノンブル
- 二七八
注記 (18)
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