『大日本史料』 12編 46 元和八年七月~同年八月 p.339

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り來りて、此の殉教者の群に最後の飮料を供するを得たり、, 上の酒を求めず、一瞬の後には天國の美酒を味ふべし、と、, び來れり、熱狂せる一婦人は士卒等の間に忍び入りて茶を捧げたり、又一人の青年は更, に冷たき水を得んとして、泳ぎて船に至りて之を求めたり、彼は大なる水瓶を携へて歸, ジョセフ・ド・サン・ジャシントは葡萄酒を拒絶して次の如く述べたり、我等は〓に地, ひ、又若干の人々は時々群衆に言葉を懸けたり、就中ルシアは旺なる熱情を以て説教を行, ひ、其の伴侶等を激勵せり[, の十字架を奪ひ取りて之を碎き、又聖フランシスコ會第三會員の會服をも破りたり、彼, 軈て、長崎の告解者の一行三十三人も到著せり、彼等は途中絶えず神を讚美する歌を歌, 〕、番卒は憤りて彼女, パードレ・ジョセフ・ド・サン・ジャシントは飮料を求めたり、人々は茶と冷水とを運, 又我等がデウスの爲めに死に就くに當りて、デウスが我等を救ふ爲めに來らざる事を危惧する事勿れ、天主は我等が, が我等に遺せし榮冠を受けんが爲め、雄々しき心を抱け、今日よりは、我等は天界に於てキリストと合體せん、豫て, 支へなり、皆々果敢なる心を抱くべし、婦人たりと謂へども異教徒等を當惑させ、我等が夫たるイエズスキリスト, も妾の如き婦人等なりしに非ずや、恐らく妾にも増して弱く、又脆き者なりしに非ずや、されば勇氣を喪ふ事物れ、, が自ら妾に報ひ給ふべき事を期待せば、如何なる苛責も妾は之を〓るゝ事無し、と、, 信を述べたり、彼女は曰へり、我等が魂をデウスに委ぬる事を〓るゝ勿れ、, 原註、彼女は偉大なる説教者ならでは爲す能はざりしが如き口調にて已が所, 妾は火を思ひて恐怖に戰きたれど、我が主イエズスは此の思を消散せしめたり、デウス, ト(agathe)、アニェス(agnes)其の他の聖なる處女等は、果して我等と其の本性を異にせるものなりしや、彼女等, デウスが我等總べての者を援け、凡ゆる苛責に耐ふべき力を我等に與ふる事を堅く信ぜよ、セシル(cecile)、アヴ, も妾の如き婦人等なりしに非ずや、恐らく妾にも増して弱く、又脆き者なりしに非ずや、されば通氣を喪ふ事勿れ、, 又我等がデウスの爲めに死に就くに當りて、デウスが我等を救ふ爲めに來らざる事を危惧する事勿れ、天主は我等が, が我等に遺せし榮冠を受けんが爲め、雄々しき心を抱け、今日よりは、我等は天界に於てキリストと合體せん、豫て, 支へなり、皆々果敢なる心を抱くべし、婦人たりと謂へども異教徒等を當惑させ、我等が夫たるイエズスキリスト, 者到著ス, さん・じや, 酒ヲ斥ク, るしあ説教, 長崎ノ殉教, 卒二會服ヲ, ヲ行ヒ、番, しんと葡萄, 破ラル, ぱーどれ・, 水ヲ供ス, 信徒等茶ト, 元和八年八月五日, 三三九

割注

  • が自ら妾に報ひ給ふべき事を期待せば、如何なる苛責も妾は之を〓るゝ事無し、と、
  • 信を述べたり、彼女は曰へり、我等が魂をデウスに委ぬる事を〓るゝ勿れ、
  • 原註、彼女は偉大なる説教者ならでは爲す能はざりしが如き口調にて已が所
  • 妾は火を思ひて恐怖に戰きたれど、我が主イエズスは此の思を消散せしめたり、デウス
  • ト(agathe)、アニェス(agnes)其の他の聖なる處女等は、果して我等と其の本性を異にせるものなりしや、彼女等
  • デウスが我等總べての者を援け、凡ゆる苛責に耐ふべき力を我等に與ふる事を堅く信ぜよ、セシル(cecile)、アヴ
  • も妾の如き婦人等なりしに非ずや、恐らく妾にも増して弱く、又脆き者なりしに非ずや、されば通氣を喪ふ事勿れ、
  • 又我等がデウスの爲めに死に就くに當りて、デウスが我等を救ふ爲めに來らざる事を危惧する事勿れ、天主は我等が
  • が我等に遺せし榮冠を受けんが爲め、雄々しき心を抱け、今日よりは、我等は天界に於てキリストと合體せん、豫て
  • 支へなり、皆々果敢なる心を抱くべし、婦人たりと謂へども異教徒等を當惑させ、我等が夫たるイエズスキリスト

頭注

  • 者到著ス
  • さん・じや
  • 酒ヲ斥ク
  • るしあ説教
  • 長崎ノ殉教
  • 卒二會服ヲ
  • ヲ行ヒ、番
  • しんと葡萄
  • 破ラル
  • ぱーどれ・
  • 水ヲ供ス
  • 信徒等茶ト

  • 元和八年八月五日

ノンブル

  • 三三九

注記 (39)

  • 1489,675,63,1518り來りて、此の殉教者の群に最後の飮料を供するを得たり、
  • 1247,673,65,1522上の酒を求めず、一瞬の後には天國の美酒を味ふべし、と、
  • 1722,670,68,2253び來れり、熱狂せる一婦人は士卒等の間に忍び入りて茶を捧げたり、又一人の青年は更
  • 1606,675,67,2248に冷たき水を得んとして、泳ぎて船に至りて之を求めたり、彼は大なる水瓶を携へて歸
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