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に迫らざるは無し、且つ又天下の金銀は悉く大商と豪農の家に聚り、財用融通の路塞がり, 家貧窮にして武事全備するの理は古今あること鮮し、財用の極窮に迫り武威の強盛なら, んことを欲するは、譬ば足の無くして疾く走り、手の無くして打敲んことを求るが如し、, 四海困窮し、官庫も亦滿溢るるに至らず、殊に諸大名は室懸磬の如くにして給を豪商に仰, からず、必ず農兵を興すべしと云ふ者あり、若し夫此策を行ふときは内亂の生ずべきこと, 必せり、其他は大抵國用の不給をも憂とせず、只一圖に兵勢を強くするの論多し、夫れ國, ぎ、家子郎黨に本途の切米を渡すことも能はず、所謂承久以前の領主の如なる貧家多し、, 大なることなり、然るに本邦泰平既二百四十餘年、士民至治の恩澤に潤ひ繋華に溺て貧窮, 伐せし以後、諸名家種々の防海策ありて、或は今時譜代の武士は柔弱にして軍用に堪ふべ, 爭かで堅固なる軍船を作り極大の炮を鑄ることを得ん乎、故に先づ經濟法を行ひて國家, 悉皆妄想の論なり、今般愚老安濃津侯の御懇望を受て防海の策を條牒するには、國家を利, を修練せしめて、各〻其精妙を究めざれば調はず、故に海防を嚴にするには散財の極て廣, 海防を嚴にするには先づ廣大堅固の軍船を多く製作し、且つ極大の炮を數千門鑄造し、今, を富實するは、武備を嚴にし兵威を強盛にするの最要たるに論なし、近來英夷の清國を侵, 時軍事に習はざる武士を勉勵して、大炮の打發を專一とし、或は海に乘り出し船打の點放, 海防七策, 弘化四年正月六日, 七〇九
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- 海防七策
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- 弘化四年正月六日
ノンブル
- 七〇九
注記 (18)
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