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なくて適ひ候はねは、御心に懸らるゝまても候まし、唯御不才抔の故を以、今更御謙遜な, に、公議を執行給へる名公の御一身の故を以て、一簀に其功を空敷なさせ給ふ如き御未, 敷候へは、長く在府なと致候半には、殆困窮極り可申こそ候へなと、種々難澁せしかは、兩, 中一大事の件をと、懇に説話に及ひぬれと、師質は關る事にもあらねは、聞くともなく傍に, 人のいへるは、事別な尊勞もあらせらるへき御事なれは、御勝手向の指支へぬほとの事は, ふ中にて何の隱し申事の候はん哉、いまた來まさぬ間に、圓四郎と申合ひぬる事も、尊藩, へきや、橋公を立られんの思召御眞實ならむには、公先つ宰輔に登り給ふべし、天下の爲, りしに、彌次郎、イナ弊藩の事を頼み參らせんとの事には候はす、天下の爲に、尊勞を願ひ, 默止在りしを、彌次郎氣の毒にやおもひけん、師質に向ひていへるは、かく迄大事をも語ら, 奉り度こそおもひ奉れといへる故、夫なれは更に當りかたき事なる上に、内證殊之外六ケ, とあらせらるへき事とも覺え候はす、太守公の御素志は、天下の御爲に、橋公を立らるへ, へ御苦勞の儀を願はんとの談合にて候也といへる故、師質前々ゟ別段の御懇家と申、近來, は殊ニ御親敷御事にて候得は、何事にもあれ、適ふへき事にたに候はゝ、承候はんと申た, きとの御事なるに、橋公已に御固辭の際になりて、公も御避遁あらは、天下は如何相成, 彼三ケ條を、出立前にといへる事をいひ出したりしか、酒漸く酣になりたる比、又申出、就, 就テ議ス, 繼嗣固辭二, 慶喜ノ將軍, 安政五年三月八日, 一三三
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- 就テ議ス
- 繼嗣固辭二
- 慶喜ノ將軍
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- 安政五年三月八日
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- 一三三
注記 (20)
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