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八日にこゝにいたり侍りて、今に枕元さらす侍りぬるに、夫よりたへはてゝ一度のたよりも, は、まつこたひはえ遣し侍らす、養子御屆等之事はいかやうともよきに御はからはせ給ひて, しもあらは、そは又いかやうとも重ねて承り侍らんかし、誠や此度はかの當春の御祝儀とし, くも筆とめぬ、いかなる事か其御かたよりもかの正月廿三日出のこま〳〵との御消息、二月, よ、また〳〵盆後八九月比にもなりなは千稻同道可參は侍られとも、こたひ過てはとの思召, れしう悦ぬ、いろ〳〵御請御禮何やらかやら聞奉らん事は海山侍れと、いかにも不自由、こ, なくなん、さても〳〵いみしくふひんなる事かな、こゝよりもをり〳〵千稻にも文奉れとは, 中、しひて遣してもいかにも道中おほつかなく、萬一の事ありては何のせんなき事に侍れ, とにさいつころより痰出、しひれも重り、手足とも右の方ふみ立つる事なりかたく、かつか, て、松竹梅の御二幅、千稻へ四季の草花圖一幅御惠贈給はり、誠に有かたく拜納奉りぬ、御, 聞へ侍れとも、これはたかの製茶にのみかゝつらひ侍りていかゝ有けん、何事もむらいのつ, 筆者は申も恐しく、殊ニ御表裝も到あ結構ニ御仕立させ被下、猶緩々拜見可奉、永世の家寶, くいさゝの事書こともねて居てはなりかたく、かつすわりゐれは足たへかたく、のこりをし, 一しほ御心入てこしらへさせ給はりしほと、猶更おのれ一生の服料といつまても有かたくう, と重々有かたく目出度奉祕藏ぬ、扠又かねて承り侍りし彼御紬も此度おくり給はり、姉君御, テ無沙汰ノ無, 頃日來病身二, 禮ヲ謝ス, 繪畫及ビ紬ノ, 惠投ヲ謝ス, 嘉永六年七月, 一一六
頭注
- テ無沙汰ノ無
- 頃日來病身二
- 禮ヲ謝ス
- 繪畫及ビ紬ノ
- 惠投ヲ謝ス
柱
- 嘉永六年七月
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- 一一六
注記 (22)
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