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奉るへし、御弟子の中に異樣のもの出來は、我とおほしめすへしと云てう, しましけり、彼僧正尊勝陀羅尼を滿てゝ、挺行道しておはしけるに、庭上に, ほれ〳〵とある物の、おろ〳〵としたる物をきて、老法師の眼をそろしけ, れはなにものそと問給けれは、我は眞濟なり、和尚の御弟子をは、末まてと, なるか、うすくまりゐたりけるを、僧正たゝものにあらすと見給けれは、あ, せにけり、僧正は眞濟のあらはれて出しことを不思議におほして、年月を, しとて出給けれは、僧正不心得思しめしけるほとに、京より若君の御召物, しめしけるは、眞濟の異樣のもの出來は、我としれとの給しかは、此君は紀, におはして、弟子になしてかへり給ける、此君の食物をは、あれより奉るへ, 送給ふに、兵部卿の親王と申人の御子の若君を具し奉りて、僧正の御もと, れは、此由をしらせ申さんとて見たてまつる也、今は御弟子と成て、縁を結, りたてまつらんと思て、僧正を思かけ奉りてうかゝひ侍ほとに、尊勝陀羅, とて、大豆ををくらせ給けり、此若君大豆より外はめさゝりけれは、僧正思, 尼をたつとくしゆせさせ給へるを聽聞仕て、惡念忽にとけて、信心發り侍, 僧正の再誕とそしり給ける、出家の後は、鳩の禪師と人申ける、一, ○上, 下略, 子明救ハ, 延昌ノ弟, 眞濟ノ再, 誕ナリト, ノ説, 康保元年正月十五日, 三五二
割注
- ○上
- 下略
頭注
- 子明救ハ
- 延昌ノ弟
- 眞濟ノ再
- 誕ナリト
- ノ説
柱
- 康保元年正月十五日
ノンブル
- 三五二
注記 (24)
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