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つ、そのゝち今一度射給ふへしといふ、やすからぬまゝに又あらかふ、季武初めこそ, つれにけれは、季武まけて約束のまゝにやう〳〵の物共とらす、いふにしたかひて取, といへは、さいはれたりとて、さらはとてたてといへは、この男いひつるかことく三, も、意趣なれはと思ひて、よく引てはなちたりけれは、左の脇のしも五寸計のきては, 三段はかりのきて立たらんをはえ射給はしといひけるを、季武やすからぬ事云やつか, 候へ、え射給ふましきとは、手きゝにてはおはすれとも、心はせのをくれ給たる、人, 段のきて立たり、季武はつすましきものを、從者一人うしなひてんする事は損なれと, なと思ひてあらかひてけり、若射はつしぬる物ならは、汝かほしく思はん物を所望に, したかひてあたふへしと定めて、をのれはいかにといへは、是は命を參らするうへは, ゝて、そとそはへおとるに五寸はのく也、しかれはかく侍る也、かやうの物をは其用, の身ふときといふ共、定一尺には過ぬ也、それを眞中をさしてい給へり、つるをとき, はなちけるに、右の脇の下を又五寸許のきてはつれぬ、其時此おとこ、されはこそ申, ふしきにてはつしたれ、この度はさりともと思ひて、しはし引たもちて眞中にあてゝ, 意をしてこそ射給はめといひけれは、季武理にをれていふ事なかりけり、, 的中セズ, 從者ヲ射ン, トス, 從者ノ言, 物ヲ懸ケテ, 治安元年七月十九日, 一八六
頭注
- 的中セズ
- 從者ヲ射ン
- トス
- 從者ノ言
- 物ヲ懸ケテ
柱
- 治安元年七月十九日
ノンブル
- 一八六
注記 (21)
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