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いま上人の墓所となるとき、不思議のおもひをなして、面々に夢をしるし, ともがらおほかりけれとも、なにとおもひいるゝ事なくてすぎにけるか, 火中になげ入られぬ、然にいま上人往生のとき、この地に廟堂をたて、石の, はや往生傳にいり給へりとつぐと見る、すべて諸人の夢想おほしといへ, 上人の住房のひんがしの岸のうへに、西はれたる勝地あり、ある人これを, とも、しげきによりてつぶさにしるさず, 唐櫃をかまへておさめをきたてまつる、この地の事をかねて夢に見ける, れは、源空にゆつりたふは、これ三寳に〓向せらるゝなり、佛うけ給へとて、, をくれり、かの地の北の庵室に寄宿せる禪尼、先年の夢に天童この地を行, 初七日にあたりて、一晝夜の念佛をつとむるに、一人の僧きたりて、上人は, 道すと見る、又かの房主去年十一月十五日の夜のゆめに、この地に青蓮花, ひらきて金色の光かゝやくと見る、又隣家の清信女、同月の夢にこの地に, の領主上人に寄進す、券契等おなしく寄進状にあひそへてたてまつりけ, 相傳して、自身の墓所とさためをきけるを、上人入洛のゝち、去年十二月、か, 色々の蓮花ひらけて、をの〳〵光をはなち、妙香を薫ずと見る、清水寺の住, 墓所, 建暦二年正月二十五日, 四七八
頭注
- 墓所
柱
- 建暦二年正月二十五日
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- 四七八
注記 (18)
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