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みす、行々あとをかへりみれは、前途いよ〳〵ゆかし、, こゝろは此水よりさかしけれは、老馬をたのみてうち渡る、老馬々々、なん, ちは智有けれは、山路の雪のみにあらす、川のそこの心もよくしりにけり、, に行は、前路にすゝみさきたつ〓は、馬に水かひて後河にさかりぬ、後程に, 翠葢のかさあれは袖をたくらす、砂の濱の水には、白花ちれとも風をうら, 此河中にこそ石をなかす、巫峽の水のみなんそ舟をくつかへさんや、人の, 音にきゝし名高き山のわたりとてそこさへ深し富士川の水, は極浦のなみにしほれ、朧なる耳は長松のかせにはらふ、晴の天の雨には、, れは、行旅のならひにも思ひしられて、うちすくる程に、富士川をわたりぬ、, 湯居の宿を立て、はるかに行は、千本の松原といふところあり、老のまなこ, 蒲原の宿にとまりぬ、すかこものうへにふせり、十四日、蒲原を立てはるか, さかりくるをのれは、野に草しきてまたこぬ人をさきにやる、先後のあは, わすれしな波の面影立そひてすくるなこりのおほわたの浦, うきしまか原をすくれは、名はうきしまときこゆれと、まことは海中とは, 聞わひぬちゝの松原吹風の一かたならすわれしほるこゑ, 蒲原, 千本松原, 湯居, 第十一日, ノ行程, 富士川, 浮嶋か原, 貞應二年雜載, 一七九
頭注
- 蒲原
- 千本松原
- 湯居
- 第十一日
- ノ行程
- 富士川
- 浮嶋か原
柱
- 貞應二年雜載
ノンブル
- 一七九
注記 (24)
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