『大日本史料』 5編 2 貞応2年6月~嘉禄元年12月 p.321

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されけり、時の人、明遍は、當時無雙の碩學なり、轉任遲々のゆへに籠居する, 偏執の文なりと思つるを、いましめらるゝゆめなるへし、この上人は、機を, れけれとも、かたく辭して勅喚にしたかはす、隱遁のおもひいよ〳〵切に, 萬善をいとはす、ひろく出離の要路をたつね、あまねく顯密の勤行をいた, 十七のとし、交衆をのかれ、公請を辭し、光明山に居をしめて、諸行をすてす、, すもしらすなやみふせるを、一人の聖の鉢にかゆをいれて、匙をもちて、病, して、建久六年、五十四歳にて、なかく光明山をすてゝ、跡を高野山にかくし、, 人の口ことにいるゝありけり、誰人にかあらんととふに、かたはらなる人, ところありけりとおもひて、寢られたる夜の夢に、天王寺の西門に、病者か, 僧都、上人所造の選擇集を披覽して、この書のおもむき、いさゝか偏執なる, 歟のよし、をの〳〵おしみあひけれは、生年四十五の時、小僧都を宣下せら, 出離のつとめます〳〵ねんころなり、有智の道心者、ちかくはこの人なり、, しり時をしりたる聖にておはしけり、病人の樣は、はしめには柑子、橘、梨子、, かとも、名利をいとふ心ふかくして、本寺のましはりをこのます、ついに三, こたへて、法然上人なりといふと見てさめぬ、僧都おもはく、われ選擇集を, 高野山二, 法然ヲ夢, 隱遁ス, 居ル, 光明山ニ, 元仁元年六月十六日, 三二一

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  • 高野山二
  • 法然ヲ夢
  • 隱遁ス
  • 居ル
  • 光明山ニ

  • 元仁元年六月十六日

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  • 三二一

注記 (22)

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