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言し給はさるや、政子曰、吾もまた此人あるを聞く、今其人を見んと欲す、重, 初め、其神社を建て、これを祭れり、そも〳〵住吉社の側に稻荷の小祠あり、, 怠すへからさる旨を命せらる、是歳創めて稻荷神社を建立して、島津の氏, 神とす、初め忠久、住吉に生る、時に大雨降て、夜甚た暗し、忽に一の狐あり、火, 武士國人等の濫行を停止し、地頭の命に從ひ、莊民を安堵せしめ、御年貢懈, を以て、先陣の大將たら, 忠久師を帥ゐて薩摩より至る、重忠、政子に言て曰、何そ此人を以て、幕下に, をともして擁護するの状あり、蓋し稻荷神社の顯靈なり、故に忠久入國の, 忠、政子と約して、左折の烏帽子を著し、直垂の背縫の綻ひたる者をしるし, に會せしむ、七月十九日、頼朝卿自ら將として、陸奧の押領使藤原泰衡を撃, つ、畠山重忠を以て先陣とす、時に軍士等、儲君, これよりして、世人是を呼ひて、島津稻荷と稱す、三年丁未九月九日、薩隅日, 及寶器等數品を賜ふ、五年, 己酉春、頼朝卿、兵を諸國に徴す、二月九日、忠久に書を遺り、兵を領して鎌倉, しむことを願ふ、儲君時に年僅に八歳、母政子、其請ひを肯んせす、たまたま, 三國の守護職を賜ふ、因て島津を以て氏とす、又十文字の家紋を賜ふ、又太, 刀, なるにより、名つけて大十文字の太刀といふ, 脛巾かねに、銀にて十の字を〓はむ、その刀大, 頼家, 卿、, 國ノ守護, 薩隅日三, 稱ス, 島津氏ヲ, 職, 氏神, 安貞元年六月十八日, 八六〇
割注
- なるにより、名つけて大十文字の太刀といふ
- 脛巾かねに、銀にて十の字を〓はむ、その刀大
- 頼家
- 卿、
頭注
- 國ノ守護
- 薩隅日三
- 稱ス
- 島津氏ヲ
- 職
- 氏神
柱
- 安貞元年六月十八日
ノンブル
- 八六〇
注記 (29)
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