『大日本史料』 5編 15 仁治3年8月~同年12月 p.61

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天皇うや〳〵しくも神道無盡の理によつて、玄妙幽微なる無爲の化を守りおわしまし, やふませ給ふかと疑われ、松か根まはら苔むしろ、叡慮をやすむ御事のおわしまさねと, し、是則阿字不生の内證にして、五相成身の形をうる、實に神佛は本迹の號にして、水, の定數そとおほされて、宇宙を書籍と見そなわし、四時の移り來るをしろしめし、日月, ハ、帝都の雲をしたハせ給ふに似させ給ひ、千尋の谷に下らせ給ひてハ、國土の末をあ, を忘れさせ給ひ、誠に應量一躰の空しき事も思し出されす、万丈の峯に登らせ給ひて, 奉りし事もありしと、御おほへおわせしに、春過き秋更つて、叡慮そ盡つる神風や玉躰, 天地に後れて生し、又天地に先んして死す、やんぬる哉生死は目前の浮名、安否ハ天然, て、かりに、三寶の名を隔て給ふといゑとも、陰極陽極の二の名にして、更に二物な, なきたに此嶋の御藥りつかふまつるものもなけれハ、いかゝせん方なき御事なるに、, なり、やふ〳〵と桂枝一枝に御力を命せられて、石澗の水に〓を凌かせ、荒原の蕨に飢, 波のことし、万法唯一にして、善惡併ら自心の外一物なく、又去來今まの異なし、人は, 次第におとろへさせ給へは、供奉の人々あわて悲しみ、東西に走り、南北に望とも、さ, も、玄宗蜀土の御幸も、終に還幸の舞曲を奏し、孝謙平城の遷都も、再ひ重祚の祝賀を, 莫として星霜を送りおはしましける、簾れもる月、松ふく風いとゝ御哀れを奏する計り, 仁治三年九月十二日, 六一

  • 仁治三年九月十二日

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  • 六一

注記 (17)

  • 804,578,64,2220天皇うや〳〵しくも神道無盡の理によつて、玄妙幽微なる無爲の化を守りおわしまし
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