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りて凉みあへり、斑〓好か團雪の扇、秋風にかくて顋忘れぬれは、末遠き道なれとも、立, れて、かの遺愛寺の邊の草の庵の寐覺も、かくや有けむと哀なり、行末とをき旅の空思ひ, たちよらてけふは過なん鏡山しらぬ翁のかけはみすとも, ゆき暮ぬれは、むさ寺と云山寺のあたりに泊りぬ、まはらなるとこの秋風、夜ふくるまゝ, さらん事はものうくて、更にいそかれす、かの西行か道のへに清水なかるゝ柳かけしは, わたりて、實に身にしむはかりなり、餘熱いまたつきさる程なれは、往還の旅人多く立よ, に身にしみて、都にはいつしか引かへたるこゝちす、枕にちかき鐘の聲、曉の空にをとつ, つゝけられて、いといたう物かなし、, しとてこそたちとまりつれと詠るも、かやうの所にや、, 音にきゝし醒か井を見れは、陰くらき木の下の岩根より流出る清水、餘り凉しきまて澄, この宿をいてゝ、笠原の野原うちとをる程に、おいその杜と言杉むらあり、下草ふかき朝, つゆの、霜にかはらん行すゑも、はかなく移る月日なれは、遠からすおほゆ、, 都出ていくかもあらぬ今夜たに片しきわひぬ床の秋風, 變らしな我もとゆひに置霜も名にしおいその杜の下草, 寛元二年二月十七日, 笠原, おいその杜, 醒か井, むさ寺, 寛元二年二月十七日, 二四八
頭注
- 笠原
- おいその杜
- 醒か井
- むさ寺
柱
- 寛元二年二月十七日
ノンブル
- 二四八
注記 (21)
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