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郭公たか待そめしならひより夕をわきてなくね成らん, 梢ふく風にそまさる櫻川ゐてこす浪の色にいてつゝ, 月のいる山よりいてゝ時鳥人をねさせぬこゑきこゆなり, 山のはにむら雨過るあま雲のたちゐまたるゝ郭公かな, こし秋はつはさにかけししら雲をみねにのこしてかへる雁かね, ちらぬまの色そあたなる山河のきえせぬあはゝ櫻なりけり, この夏はまたれてきなけ時鳥宮このいほの思てにせん, けふといへは花色衣ぬきかへしむかしをかけてしたふ春哉, はつこゑはおしみしものを郭公なきふるしてし五月きに鳧, おなしくは我世も暮ねとゝまらぬ春の便に人やおしむと, 暮かゝるこしちの海を行雁やいそへの浪のよると鳴らん, 夏十首, 名をとめてをのれは浪にしたかひぬ山ふきのせの款冬の花, 野へ見れはてる日にかるゝ夏草のつむら青き杜の下かけ, 「山吹瀬」(朱、下同ジ), 寶治二年雜載學藝, 一六四
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- 「山吹瀬」(朱、下同ジ)
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- 寶治二年雜載學藝
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- 一六四
注記 (17)
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